ビジネスホテルやリゾートホテルとはまた違った雰囲気を楽しめる「オトナのホテル」。とくに日本では、食事やコスプレを楽しめたり、非日常的な空間をアミューズメントパーク感覚で気軽に体験できることから、外国人観光客の間でも話題になっていました。
実際に、筆者が親しくさせてもらっている知人のなかに「オトナのホテル」の経営者がいます。高速道路のインター近くでホテルを経営し、何十年も経営を続けている人で、もともと日本人向けにやっていた郊外型のホテルですが、最近では利用者のみならず従業員にも外国人が増えてきたとの話。
そこで今回は「オトナのホテル」を過去に利用した経験のある複数の外国人に、実際に経験したカルチャーショックを教えてもらいました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
1人で利用する男性客が多いのはなぜ?
最初は筆者の友人で、日本で働くフィリピン出身の男性に聞いた話です。彼は日本へ来る前から日本独自の文化である「オトナのホテル」を知っていたとのこと。
事前のイメージでは安価な貸しスペースといった感じだったみたいですが、日本に来て利用するようになると、ちょっとしたイメージのギャップを感じたそうです。
そのギャップとは男性の1人利用の多さ。例えば駐車場やロビーに入ると、部屋の清掃が終わるまで待っているお客のなかに1人の男性がちょこちょこ目立ってびっくりしてしまったそうです。
確かに、ホテル本来の利用目的を考えると1人で来ている男性の姿は珍しく映るかもしれません。そこで上述の知人の経営者に聞いてみると、男性1人のお客は大まかに2種類に分けられるといいます。
まずはサラリーマンが出張の宿泊先として利用するケース。関連して外回りのサラリーマンが昼下がりに仮眠のために休憩利用する場合もあるそう。そしてもうひとつが、デリバリー型のサービスを利用する男性。
以上のようなサラリーマンのニーズがあるとは筆者の方がカルチャーショックですが、男性1人のユーザーは意外に珍しい姿ではないのかもしれませんね。