航空機やロケット、宇宙の秘密などは私たちをワクワクさせるテーマのひとつです。航空機のことを学べたり、実際の飛行機を間近で見られる施設は全国各地にありますが、「航空機+宇宙」のことについて一緒に学べる施設はなかなかありません。
そんな空というテーマについて学ぶことができるのが、岐阜県各務原市にある「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」です。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」とは?
航空博物館でも、宇宙博物館でもない「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」。その名の通り大空を飛ぶ航空機、そしてその先の宇宙について学べる博物館で、岐阜県の各務原市に位置しています。
実は各務原市は全国的に見ても航空機産業のとても盛んで、宇宙関連事業の企業もたくさん集まっている街です。空に関する博物館があるのも実はこのような背景があるからなのですね。
1996年に開館し、2018年にリニューアルされ展示面積も広く新しくなりました。約9,400平方メートルの展示面積で、宇宙に対しての挑戦の歴史を学べたり実際の航空機を間近に見ることができます。
1階は航空機のエリア!まずは空への第一歩から
真っ青な外観がとても印象的な同館は、全部で2階建て。1階は本物の航空機を見ながら飛行機のシステムや歴史について学べます。
入場してまず目に飛び込んでくるのが「ライトフライヤー」、こちらはライト兄弟が初めて生み出した飛行機です。各務原市はライト兄弟が飛行機を生み出してからたった16年後、フランスから航空教育団を招き飛行機の量産を始めます。
ライトフライヤー、そしてそれを基に各務原市で作られた「乙式一型偵察機(サルムソン2A2)」の模型から、航空機の歴史への旅が始まります。
唯一現存する「飛燕」も
飛行機はライト兄弟によって生み出され、その後、世界大戦によってどんどん進化を遂げていきます。次は当時の技術を学ぶとともに、実際の戦闘機を目にすることができるエリアへと進んで行きましょう。
同館には日本で唯一残されている戦闘機「飛燕(ひえん)」が展示されています。こちらも各務原市で開発、製造されていたもの。戦後、壊されたり持ち帰られたりし、日本で見られるのはここだけとなっています。
飛行機が好きなかた、歴史が好きなかたの中にはこの飛燕を目的に訪れるかたも少なくないのだとか。とても貴重な展示ですね。
もうひとつ同じエリアに展示されているのは「零戦(試作機)」です。実寸台の模型となっていますが天井に展示されていることも相まって本当に飛行しているかのよう。迫力満点です。
航空機の移り変わりを学ぶエリアへ!
次は戦後の航空機を展示するエリアへと進んで行きましょう。このように順路に沿っていけば、同時に飛行機の歴史を学べる仕組みになっています。小さな子どもでも目の前に大きな飛行機が現れるので飽きることなく鑑賞できますよ。
現れるのは、館内で最も広いスペースを使ったメインといっても良いエリアです。年代ごとに戦後の飛行機が並べられ、その多くが実際に使われていた実機です。それぞれの機体の前に説明書きがあるのでどのように進化していったのかが分かりやすく、とても興味深い展示となっていますよ。
迫力のシュミレーター体験!
たくさんの航空機を見たあと、ぜひ体験したいのがシュミレーター体験です。実際の飛行機を操縦しているかのような臨場感あふれるシュミレーター体験ができます。
ジャンボ機の離着陸を体験できるタイプの「旅客機シュミレーター」と、ブルーインパルスのようなアクロバティックな飛行に挑戦する「小型ジェット機シュミレーター」の2種類が用意されています。
とても人気のゾーンとなっており、体験には整理券が必要。現在はコロナウイルス拡大防止のため、時間も制限されています。整理券は午前10時と午後1時の2度にわけて配布されるのでぜひ手に入れましょう。
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