日本の秋を美しく彩る紅葉。気候も良い秋は1年を通して最も行楽に適したシーズンです。真っ赤に染まる日本の秋には、お寺や神社などこの国独特の建築物がとてもよく映えます。
全国各地には紅葉に包まれた絶景スポットがありますが、そのなかでも特別な景色を楽しめるのが群馬県桐生市にある「宝徳寺」の「床もみじ」です。全国的にも珍しい「床もみじ」。真っ赤に萌える幻想的な景色を楽しめる同寺の魅力に迫ってみましょう!
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「床もみじ」とは?
例年10月の中旬ごろ、日本列島を北から南へと移動する紅葉前線。本格的な秋の訪れを紅葉によって感じるかたも多いでしょう。毎年同じスポットへもみじ狩りに出かけるというかたもいらっしゃるかもしれませんね。
自然のなかで紅葉を楽しむのはもちろん素敵ですが、人工物があるからこそより一層輝く景色も存在します。それが「床もみじ」です。
「床もみじ」とはその名の通り、ピカピカに磨かれた床板に紅葉が映り込む風景のこと。
新緑の時期には「床みどり」、紅葉の季節には「床もみじ」と呼ばれます。水面に風景が逆さに映る「逆さ富士」などの屋内バージョンですね。人の手によってその環境が整えられ、美しさを増した景色です。
「宝徳寺」は床もみじの名所!
群馬県桐生市、駅から車で約20分ほど離れた静かな場所にある「宝徳寺」。1450年ごろに創建された禅寺です。同寺を全国から人が集まる有名な名所へと押し上げたのが美しい「床もみじ」の風景。インスタグラムやツイッターなどから火が付き、若い世代が多く訪れる「映える」お寺となっています。
京都の「瑠璃光院」も「床もみじ」の名所として有名ですが、関東地方から近いこともありSNS上では「宝徳寺といえば床もみじ」というほどの名所となりました。
見て回りたくなる境内!
「床もみじ」が見られるのは宝徳寺の本堂です。石畳を歩いていくと、目の前に現れるのが6つ並んだお地蔵さま。まずはこちらでお地蔵さまに手を合わせましょう。
境内に入り、目の前が寺務所となっています。御朱印などはこちらでいただけますよ。境内はあちこちにかわいい笑顔のお地蔵さまが鎮座しているので、ぜひ探してみてください。
寺務所を左に進むと枯山水と本堂が現れます。全体的に決して規模が大きなお寺ではありませんが、あちこちに参拝者を楽しませる工夫が施されています。ハートの砂紋や麦わら帽子を被ったお地蔵さま、マスクをしたお地蔵さまなど心癒されるお寺散策を楽しみましょう。
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