外国人とケンカに!?日本ではOKだけど海外ではNGな「ダメジェスチャー」

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「いいね」のジェスチャー

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次は「いいね」のジェスチャー。暮らしのなかでも、ネット上でも日本人が多用するジェスチャーですよね。

もともとアメリカの映画などを見て日本人も真似し始めたと考えられるこの「いいね」のジェスチャーが、ネガティブな印象を一部の国で持つと海外のインターネット上で盛んにいわれています。

しかし調べてみると、この説は間違っていると分かってきました。例えば、オーストラリアギリシャ中東では親指を立てる行為が中指を立てる行為と一緒だとされています。

意味としては「Up yours」だとか「Fuck you」だとか。「Up yours」はイギリスの俗語で「くそったれ」といった意味があると『ジーニアス英和辞典』にも書かれています。

しかし世界最大のQ&Aサイト『Quora』ではこの説に関してオーストラリア人の年配の方が反論しています。確かに大昔はそのような意味を持ったけれどもういまの時代、誰もそのような意味で使っていないとの話。

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気になってオーストラリア政府観光局の知人に確かめてみると「初耳です!」といった回答がありました。

当たり前のようにお互いのFacebookで「いいね」ボタンを押し合っているので、現代ではもはやマイナスの意味など存在しないのですね。

『Quora』に寄せられたギリシャ人の複数の回答を見ても、ギリシャも一緒で(少なくとも現代は)ネガティブな意味を持たないようです。

中東でも一緒で、元アメリカ大統領のトランプさんがサウジアラビアで「いいね」のポーズを繰り返し見せて批判されていました。その理由は、サウジアラビアでは「いいね」が中指を立てる行為と同じ意味を持つとの情報が流れたからです。

しかしマイナスの意味があるとの情報自体が間違っていて、ハリウッド映画の影響などでサウジアラビアにおいても、われわれの知る「いいね」に近い意味をいまでは持つと、現地の識者などがあらためて情報を発信していました。

「いいね」ポーズは、英語でいうと「thumbs up(サムズアップ)」。サウジアラビアの指導者が公の場で「サムズアップ」のジェスチャーを見せる姿も現に確認されています。

オーストラリアにおいても中東においても「いいね」のポーズは、30~35年くらい前に、中指を立てる動作と同じ意味を持ったみたいですね。

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