日本全国の名所について調べていると、しばしば登場する「日本三大〇〇」。ひとつのテーマに厳選された3つの名所が挙げられているものですが、その種類は多岐に渡っています。いったい、どれほど存在しているのでしょうか。
この度、阪急交通社が「日本三大〇〇」の知名度調査を実施。場所やイベントなどをどのくらい知っているか、全国から500名を超える回答が集まった結果について、早速チェックしてみましょう。
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室町時代から選ばれている「日本三大〇〇」も
まず初めに「以下に挙げた日本三大系の場所やイベントについて、それぞれに含まれる3つの場所やイベントの内、いくつ知っていますか?」という質問が行われました。結果を見ると、ダントツで「日本三景」がトップクラスの知名度を持っていることがわかります。
「3つわかる」が29.0%、「2つはわかる」が11.5%、「1つはわかる」が30.5%と、7割以上の回答者が「日本三景」のうち最低でも1カ所は知っていることが判明。「1つもわからない」29.0%にとどまり、「日本三景」という言葉のブランド力を感じる結果となっています。
「日本三景」に続いて、高い知名度を記録したのは「日本三名園」。日本を代表する「日本庭園」が選ばれているもので、「3つわかる」という人が21.0%と、「日本三景」に迫る勢いを見せました。
一方で、「1つもわからない」という回答が全体の7割を超えているのが「日本三名泉」。「泉」というネーミングから「湧き水」が浮かんでしまいますが、これは温泉を指しているもので「有馬温泉」「草津温泉」「下呂温泉」が選ばれています。
日本には著名な温泉地が数えきれないほど存在しているため、厳選された3カ所が覚えられないのも無理がないといえるこの結果。また、ネーミングそのものも「日本三名湯」の方が連想しやすいかもしれませんね。
これらの結果を見てみると、「日本三大」という「選ばれしもの」として驚異的な力を感じる響きにおいても、まだまだ認知度は低いものがほとんどということがわかります。
実際の「日本三大」をひとつひとつ紐解き、どこが選出されているのかも興味深いところ。まず「日本三名城」に着目してみると、大阪府の「大阪城」、愛知県の「名古屋城」、兵庫県の「姫路城」と、有名で華やかなお城がズラリと並んでいます。
ところが、この「日本三名城」は、「姫路城」ではなく「江戸城」や「熊本城」が選ばれる場合があるという、なんともフレキシブルな「日本三大」。選出の由来が定かになっていないことから、このような状態が生まれているようです。
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