ここ数年、京都にラグジュアリーホテルがたくさん開業していますが、ライフスタイルが多種多様であるように、さまざまスタイルを持ったホテルが存在します。
今回ご紹介するのは、個性的なデザインが特徴のライフスタイルホテル「Ace Hotel Kyoto」(以下、エースホテル京都)。おしゃれなだけでなく、手の届く範囲で日常遣いにも楽しめる、ラグジュアリーさも併せ持った、いま注目のホテルです。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
歴史的建造物をリスタート!「Ace Hotel Kyoto」
「エースホテル京都」は、歴史的建造物である旧京都中央電話局の一部を保存・改修した複合施設「新風館」の中に2020(令和2)年にオープンしたばかりのホテルです。
1926(大正15)年築の旧京都中央電話局は、東京中央郵便局(現KITTE)でも知られる吉田鉄郎氏の設計で、その重厚なレンガ造りが京都のランドマークのひとつとして愛されています。
京都市営地下鉄「烏丸御池駅」に直結する同商業施設は、世界的に著名な建築家・隈研吾氏監修により建築デザインされたもの。
もともとアメリカ・シアトルで創業したエースホテル。その長年のパートナーとして知られる Commune Design(コミューン・デザイン)とのコラボレーションによりデザインされた空間は、京都の豊富な自然や文化、歴史といった魅力を、洗練された職人技術によって体現しているのです。
誰にでも開かれた空間
創業以来、ローカルコミュニティとの繋がりを大切にしてきたエースホテルが、「イースト ミーツ ウエスト(East meets West)」をコンセプトに、アジア初進出先として選んだのが京都です。
アメリカを本拠地とするエースホテルは、立地ごとの特徴を取り入れたデザインと地域社会との協業により、新たな文化の発信と地域活性化を目指したホテルブランドとして知られています。
そのコンセプトを表すように、エースホテル京都の1階ロビーは、誰もが気軽に滞在し利用できるような設えで、自由で活気あるスペースに仕上がっています。宿泊客以外に、地域の利用者にも24時間開放し、交流スペースとしての目的も果たしているのです。
なお、同ホテルはビジネス街の中心地にあり、四条河原町からは徒歩10分ほど。しかしホテルに一歩足を踏み入れると周囲の喧騒は聞こえず、ロックからラテン、ボサノヴァ風まで、さまざまなジャンルの音楽が耳に入ってきます。
全客室にはラジオ、一部客室にはギターやターンテーブルが置かれ、いつでも音楽に触れることが可能です。これは創業のルーツからして、エースホテルと音楽は切り離せない関係にあるからだとか。