ほかの地域も一緒かもしれませんが、筆者が暮らす北陸では、カメムシがたくさん見つかった年の冬は大雪になるといわれています。
この手の迷信…正確にいえば俗信は世界中にあって、科学的な根拠がなくても昔から伝えられている話が多々あるもの。例えば、嵐の日に着てはいけない服があったり、水の入ったグラスで乾杯をしてはいけなかったり。
そこで今回は世界のちょっと変わった「言い伝え」や「やってはいけないこと」を集めてみました。
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手のひらがかゆくなると財産を失う/カリブ諸国
冬になると肌が乾燥して体がかゆくなる人も少なくないと思います。軽いアトピー性皮膚炎を患う筆者も、北陸に引っ越してからは楽になりましたが、冬場に激しく乾燥する関東で生まれ育ったために特別な対策が冬には必要でした。
とはいえ「手のひらがかゆくなる」ケースはほとんどなくて、なぜか手のひらだけは常に奇麗でした。皆さんは手のひらがかゆくなった経験はありますか?あるとすれば、手のひらでも右の手と左の手、どちらの手がかゆくなったか覚えていますか?
南北のアメリカ大陸に挟まれるカリブ海周辺の国には、手のひらのかゆみに関する俗信があります。カリブ諸国とは定義が複数ありますが、例えばカリブ諸国連合の加盟国は日本の外務省によると以下となっています。
アンティグア・バーブーダ、バハマ、バルバドス、ベリーズ、コロンビア、コスタリカ、キューバ、ドミニカ国、ドミニカ共和国、エルサルバドル、グレナダ、グアテマラ、ガイアナ、ハイチ、ホンジュラス、ジャマイカ、メキシコ、ニカラグア、パナマ、セントクリストファー・ネービス、セントルシア、セントビンセント及びグレナディーン諸島、スリナム、トリニダード・トバゴ、ベネズエラ。
知っている国はいくつありましたか?これらの国に暮らす人たちの間でどのくらいの規模で、どれくらいのレベルで信じられているかはすべてを調査できていないものの、カリブ諸国の少なくない人たちには手のひらに関する俗信があるようです。
日本の学校で英語を教えるジャマイカ人に聞いてみると、その俗信を確かに知っていると証言してくれました。
具体的には、左手の手のひらがかゆくなると「財産を失う」「破産する」とされていて、右手の手のひらがかゆくなると「予期せぬ財に恵まれる」と広く信じられているのですね。なぜそのような言い伝えがあるのでしょうか。
その理由にはカリブ海周辺の国々では、消極性や受け身を左手が意味し、積極性や活動を右手が意味するからなのだとか。左手がかゆくなると金運に対してネガティブな影響が出るサイン、右手がかゆくなると金運にポジティブな影響が出るサインと解釈されるみたいですね。
ちなみに手のかゆみと金運の関係を語る日本人占い師の記事が、マガジンハウス『an・an web』にも掲載されています。手のかゆみと金運は何かしらつながりが本当にあるのかもしれませんね。