服を着ちゃダメ!?日本人が知らない、実は海外でやってはいけないこと
鳥のフンが体に落ちたら幸運になる/ロシア
鳥のフンが体に落ちた経験はありますか?筆者にとっては最初の経験は小学生のころです。
近所の友だちの家へ向かって歩いている最中に脳天に直撃を食らいました。何かが落ちたと思って触ってみると白い液体が手につきましたが、低学年だった当時は鳥のフンだと気付かずそのまま遊んだと思います。
大学生のころが2回目で、最寄り駅からあとちょっとで大学に着くタイミングで右肩に鳥のフンが帯状に落ちてきました。黒いシャツを着ていたので目立ちましたし、慌てて近所のドラッグストアへ行き、ウェットティッシュで拭いたことを覚えています。
3度目は最近です。近所の図書館から出るときに、建物の屋上に陣取っていたカラスがフンを落としました。
かなり高い建物で距離があったからか、地表に落下するころには分散して、シャワーのような状態で筆者に降り注いできました。大人になるほど不潔・不快な思いが増した気がします。
鳥に反撃できない分だけ怒りのやり場に困っていましたが、そのどうしようもない怒りの矛先をポジティブに昇華するための知恵なのでしょうか。
なんとロシアでは鳥のフンが体にかかる、あるいは持ち物にかかると、幸運や健康がもたらされると信じられているそうです。
とはいえ落ちる部位によって解釈が変わるケースもあるそう。例えば、車のボンネットやフロントガラスに落ちれば幸運がもたらされるものの、トランクに落ちれば不運のサインなのだとか。
路上に落ちている犬のフンを踏んだ人に対して「運(ウン)気」が上がるとなぐさめる感覚と似ているのかもしれません。
ちなみに鳥に関する俗信は世界中に存在して、白い鳥は縁起が良く、黒い鳥は縁起が悪いといった色の迷信も存在するみたいです。
『かもめのジョナサン』の訳者でもある五木寛之さんが、文庫版の巻末解説に「主人公のカモメはなんで白なのか?」的な疑問を呈していたと思います(20年くらい前に読んだときの記憶なので定かではありませんが)。
白がポジティブで黒がネガティブという迷信そのものに納得いかない思いを抱える人もいるとは思いますが、もしも次にトリのフンがかかったら、怒りのやり場に困ったときの対処法として、白い鳥のフンくらいはせめてポジティブに考えてみてはいかがですか?衛生問題だけしっかり対策する必要はありますが。