昨年2021年の夏、久しぶりに届いた喜ばしいニュースを覚えているかたも多いのではないでしょうか?「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」の世界自然遺産への登録は久しぶりに心の底から嬉しい!と思える数少ないニュースのひとつでした。
日本では「白神山地」「知床」「屋久島」「小笠原諸島」に続く5つ目の世界自然遺産。そして実はこれが日本では最後の世界自然遺産になるだろうともいわれています。
今回は最新の世界自然遺産に認定されたなかから「沖縄県北部」「徳之島」そして「西表島」に注目!3つの世界自然遺産の魅力をご紹介します!
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
南とは違う魅力が満載「沖縄県北部」
にぎやかな「国際通り」や沖縄の文化を詰め込んだ「おきなわワールド文化王国」、聖地「斎場御嶽(せーふぁうたき)」、沖縄を訪れたら必ず行くべき「ひめゆりの塔」や「平和祈念公園」などが集まるのは沖縄南部。
初めて沖縄を訪れるのであれば南部が魅力的に見え、沖縄北部はなんとなく後回しになりがちですが、北部は南部とは異なる魅力にあふれています。
沖縄をもっと知りたいかた、観光地より昔ながらの沖縄の姿を感じたい!という方々に人気が高い北部。いわば「沖縄通」が好む沖縄が北部です。
豊かな自然が残る沖縄北部のなかで、世界自然遺産に登録されたのが国頭村や大宜味村、東村などを中心とする、県内で「やんばる(山原)」と呼ばれるエリアです。
日本では最大の亜熱帯照葉樹林が広がる「やんばるの森」では、独自の生態系が存在しています。
世界自然遺産に登録されたのは3つの村にまたがる山岳地帯。世界自然遺産への登録で、沖縄といえば海だけではなくやんばるのような美しい森もあると知られるようになり観光客が多く訪れる場所となりました。
ここだけの動物たちに出会うトレッキングが人気
世界自然遺産に登録された理由のひとつに、ここでしか見られない独自の生態系があげられます。出会えるかどうかは時の運ですが、やんばるの森で珍しい動植物を探すツアーが大人気。
大事な動植物を守るためにも、見逃さないためにも、やんばるの森へは専門のツアーに参加するようにしましょう。ガイドをつけることでより一層面白くなること間違いなしです。
例えば、やんばるの森で出会える独自の動物たちは以下の通り。
- ヤンバルクイナ
- ケナガネズミ
- ナミエガエル
- ヤンバルテナガコガネ
- ノグチゲラ
- ホントウアカヒゲ
絶滅危惧種に指定されており、数も多くありません。とても貴重な動物たちに出会えるかもしれないトレッキングは、やんばるの森の人気アクティビティです。
カヤックやリバートレッキングで大冒険を楽しむ!
さらに海ではなく川で遊ぶアクティビティも大人気。マングローブが広がる慶佐次川下流域をゆったりと進むカヤックやカヌーなどのツアーが開催されています。
親子で参加できるカヤックやカヌーは普段は足を踏み入れられないエリアに入れるものもあり、やんばるの自然を満喫するのにとてもおすすめ!
最近の人気は大宜味村エリアにある「ター滝」です。ガイドなしでも自由に見学できるター滝は少しだけ森を進んだ場所にあるロケーションの良さも手伝って多くの観光客が訪れています。
大きな岩がゴロゴロしている森や川沿いの先にあるのは落差およそ10m以上の大きな滝!冷たい水が降り注ぐ滝壺で泳いだり、落下地点でシャワーを浴びたり、川沿いの大冒険に出かけたりと思い思いに自然を満喫できます。