旅行先で、観光スポット、ご当地グルメ、子どもや家族など、写真を撮る機会は多くあります。
近年はカメラ付き携帯電話、そしてスマートフォン(スマホ)の登場により、以前よりもさらに手軽に写真を撮影することができるようになりました。高性能なカメラ機能を持つスマホも、続々販売されています。
しかし、従来の本格的な「一眼レフカメラ」または「ミラーレス一眼カメラ」で撮ると、改めて「やっぱりいい」と思わされる点が多々あります。
これらのカメラ操作は、たとえカメラ初心者であっても決して難しくはありません。しかも、スマホだけで撮り続てる以上に撮影テクニックが上がり、写真に対する知識も深まります。
そこで今回はプロのフォトグラファーが、スマホよりもう少し綺麗な写真を撮りたい!と考えるみなさんに向けて、旅行先で「一眼レフ」「ミラーレス」のカメラで写真を撮るべき理由などを紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
目次
- 1スマホ撮影とカメラの撮影、一体どう違うの?
- 2一眼レフは「レンズ交換」できるのが魅力
- 3スマホでは撮れない「望遠レンズ」の世界
- 4夜、暗い場所で撮るなら、最近発売されたカメラが有利
- 5一眼レフやミラーレスの「デメリット」をあえていうと…
- 6カメラ初心者でも大丈夫! 徐々に上達できるポイント
スマホ撮影とカメラの撮影、一体どう違うの?
まず、デジタルカメラは主に以下の3つに分類されます。
- 一眼レフカメラ(一覧レフ)
- ミラーレス一眼カメラ(ミラーレス)
- コンパクトデジタルカメラ」(コンデジ)
昔は、一流のカメラと言えば一眼レフでした。最近はよりコンパクトかつ高性能なミラーレスが主流になっています。
コンデジは一部モデルを除き、スマホのカメラと性能面でもあまり変わらなくなり、以前よりも大幅に販売ラインアップが減っています。
一眼レフは「レンズ交換」できるのが魅力
一眼レフやミラーレスの魅力、その1つがカメラで「レンズ交換ができる」ことです。これはコンデジにもなかった機能であり、スマホにももちろん標準装備されていません。
交換式レンズの主な種類は、以下です。
- 標準レンズ
- 望遠レンズ
- 広角レンズ
- 単焦点レンズ
初めてカメラを買う際、カメラ本体と「標準レンズ」のセットという場合が多いです。初心者向けのお得なセットが、各カメラメーカーから発売されています。
標準レンズと、さらに「望遠レンズ」の2本がカメラ本体と一緒にセットでお得に発売されていることもあります。まずは標準レンズに加え、望遠レンズがあれば、旅行先での撮影はほぼカバーできます。
また、標準レンズと望遠レンズがほぼ一体となったレンズもあります。価格やや高め、レンズやや重いものの、2本のレンズが1本で済むため、極力荷物を減らしたい旅行先で持ち歩くには便利。レンズを交換する手間も省けます。
そのほかのレンズも、旅行先で役立ちます。特に「広角レンズ」はやや狭い場所、例えば、社寺やホテル・旅館の客室などで、意外なほど大変重宝します。プロも仕事でよく使います。
「単焦点レンズ」はF値(絞り値)が小さいレンズが多く、料理や花など明るく撮りたい場合に活躍するレンズ。街歩き(スナップ)や夜景など、標準レンズとは異なる魅力ある写真が撮れます。
焦点距離が短い単焦点レンズであれば軽くて価格も比較的リーズナブルであり、もう1本追加して持ち運ぶのもあまり苦になりません。
スマホでは撮れない「望遠レンズ」の世界
交換式レンズの中でも、スマホでは決して代用できないのが「望遠レンズ」です。スマホでもズームはできるものの、ちょっと遠くにあるものを撮ってズームするだけで、画像の荒れが目につきます。
またアプリや取り付け式レンズを装着しても、一眼レフやミラーレスの望遠レンズに比べると限界があります。
焦点距離200mm~300mm程度のズームレンズであれば、1~数万円ほどで手に入ります。なかには数十万円する高性能な望遠レンズもあるものの、旅行や気軽な持ち運びには適していません。
旅行で撮る分だと、とりあえず望遠できるだけで十分。カメラ初心者なら「手ぶれ補正機能」が付いていればベストです。最近のレンズでは、カメラメーカーの廉価版でも付いている機能です。
例えば、動物を撮ったり、飛行機や鉄道といった遠くにあるものをちょっと撮ったりする際、望遠レンズが活躍します。旅行以外でも、子どもの運動会やペットなどでも活用できます。
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