カメラ初心者こそ、旅行先ではスマホでなく「一眼レフ」で写真を撮るべき理由
夜、暗い場所で撮るなら、最近発売されたカメラが有利
夕方や夜、暗い場所で撮影する時も、スマホよりも一眼レフやミラーレスのほうがきれいに撮れます。
最近は夜も撮れるスマホも次々登場しており、例えば新しいiPhoneでも予想以上には撮れるものの、ちょっと本格的に撮ろうとすると、やはり本格的なカメラが必要です。
気を付けたいのは、カメラの中でも最近発売されたカメラのほうが、暗い場所は有利です。いくら高価格帯でプロ向けのカメラでも、発売時期がかなり前だと高感度(ISO)という機能で劣ります。
しかも夜や暗い場所で撮る場合、手ブレしやすくなります。しっかり撮ろうとするなら「三脚」があればベストです。ただ旅行で三脚まで持参するとまた荷物が増えますが、軽くてコンパクトな三脚もあるので、どうしても必要なら検討してみてください。
また、スマホやカメラのオート機能だと「明るく写す」傾向にあります。夜などは明るすぎると不自然な写真になってしまうこともあるので、自分でカメラ設定する必要があります。
自分の理想通りに細かいカメラ設定までできるのも、一眼レフやミラーレスの特徴です。
一眼レフやミラーレスの「デメリット」をあえていうと…
一眼レフやミラーレスには、「デメリット」もあります。例えば、旅行先に持参する荷物が増えること。
カメラ本体やレンズはもちろん、旅行期間によっては予備のバッテリーや予備のSDカードなど記録媒体、充電器なども必要です。三脚まで持参するなら、さらに荷物になります。
飛行機だと例えば、LCC(格安航空会社)は機内持ち込み手荷物のルールが厳格です。カメラやレンズは精密機械なので、受託手荷物として預けるのは絶対にやめましょう。
また、SNSなどに写真を投稿するのも、撮ってすぐそのまま発信できるスマホが圧倒的に便利。一眼レフやミラーレスだといったんスマホなどに転送しないといけないため、ひと手間かかります。
あと気を付けたいのが、カメラやレンズは少しの雨などに濡れても平気な「防塵防滴」仕様など、高性能かつ高額なほど頑丈です。
一方で故障した際などの修理代は、安いカメラ機材よりも高くなります。1回の修理代が数万円ということも日常茶飯事。自分が無理せず取り扱える、身の丈にあったカメラ機材を選びましょう。
カメラ初心者でも大丈夫! 徐々に上達できるポイント
カメラ初心者なら、最初は「エントリーモデル」と呼ばれる初心者向けのカメラとレンズのセットで十分です。
それでも最近発売された商品なら、初めはフルオートでも、スマホとの差がすぐに実感できるでしょう。エントリーモデルのカメラとレンズは近年どんどんコンパクトに、軽くなっています。
スマホ撮影の最大のメリットかつデメリットなのが基本「オート」撮影のみであること。標準アプリやそのほかのアプリで撮影の設定を多少変更できますが、カメラに比べるとこちらも限界があります。
ですから、一眼レフなどで撮るコツをちょっとつかんだあとは、自分でカメラ設定することにもぜひ挑戦してみましょう。
いきなりマニュアル設定にしなくても、「絞り優先」などF値を自分で設定したら後のカメラ設定を自動的に設定してくれる便利な機能もあります。
フィルム時代と違い、デジタルカメラは何枚でも撮れるので失敗しても大丈夫。自分であれこれ考えながら撮っていると上達できますし、プロのカメラセミナーに参加して指導を受けるのも手。
旅行の場合、ガイドブックやパンフレットなどにある写真を最初は真似てみたり、写真集やネットなどに載っている写真を見て参考にしたりするのもおすすめ。
いつも使っているスマホから少し離れて景色に向き合うことで、旅行もより楽しく、思い出深いものになるはずです。
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