全国各地にはさまざまな観光スポットが点在しています。名所や絶景スポットまで、実に多種多様ですが、ときにはどこか歴史を感じさせてくれる旅先の街をゆっくり散策でもしながら、旅行気分を満喫したいところ。
そんなときは観光地として大人気の場所の、穴場を探ってみませんか?今回は、北陸でも屈指の人気を誇る、石川県「金沢」の隠れた街歩きスポットを紹介します。
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知られざる金沢の街歩きスポット「卯辰山」の山ろく
金沢といえば、どのあたりの観光スポットを思い浮かべますか?恐らく、「兼六園」だとか、「金沢21世紀美術館」だとか、「近江町市場」だとか、「ひがし茶屋街」だとかではないでしょうか。
もちろんどの観光地もすごくいいのですが、人でいっぱいの王道スポットなので、その手の場所だけめぐる旅は、ちょっと表面的な体験になってしまうかもしれません。
そこで金沢らしい、しかし、通り一遍ではない金沢を楽しみたい場合は、「卯辰山(うたつやま)」の山ろく散策をおすすめします。
卯辰山とは、金沢城から見て北東(卯辰)にある山で、江戸時代は庶民が立ち入りを禁止されていた場所です。
明治時代以降に山中に関しては開発が進みましたが、その山ろくには地形に沿った形で、高低差のある曲がりくねった狭い街路がそこかしこに古くから通されており、街路に面して神社やお寺、歴史を感じさせる町屋が建ち並んでいます。
幸いにも金沢は、第二次世界大戦の終わりごろに、空爆を免れました。お隣の富山や福井は大規模な空爆を受け、戦後にゼロから再スタートを余儀なくされています。
しかし、金沢は空爆されなかったので、江戸時代の町割りが残っていて、卯辰山麓重伝建地区の範囲内にある978の建物のうち243が伝統的建造物に指定(2018年時点)。
立地的にいえば、金沢を代表する観光地「ひがし茶屋街」から一歩裏手に入った一帯が、卯辰山山ろくのエリアになります。
周辺は「卯辰山山麓寺院群」とも呼ばれますが、大混雑するひがし茶屋から一歩抜けただけで、人通りが急に少なくなり、静かな歴史都市の味わいを堪能できるのです。
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