地域も違えば、言語も文化も実にさまざまです。なかでも「食文化」といえば、日本国内でも地域性が見られるほど、個性豊かなグルメが勢ぞろい。
それは国によってもまったく異なり、外国人のなかには「日本ではそれ、食べるの…?」と思うこともある様子。
異文化体験は旅のおもしろさのひとつ。日本では当たり前のように食卓に並び、ごく普通のように食べられている食材も、海外出身のみなさんからすると驚くこともあるみたいです。
そこで今回は、外国人のみなさんに「日本のグルメ」についてアンケート実施。そのなかでも、とくにカルチャーショックを受けたエピソードについてご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本では、悪魔のような「タコ」を食べるの…?
お刺身に煮付け、タコ焼きなど、日本では全国的な身近な食材である、海の恵み「タコ」。スーパーマーケットやコンビニでも、タコを使った料理を見かけることは珍しくありませんよね。
筆者の祖母宅では、ぶつ切りにしたタコをご飯と一緒に炊いた「たこ飯」が郷土料理として親しまれており、小さいころから馴染みある料理のひとつでした。
しかしながら、海外によってはタコを食べない国も少なくないみたいです。
タコは「デビルフィッシュ」と呼ばれていた!?
「アメリカはイカやタコも食べる文化がないです。エイリアンみたいで食べられたもんじゃないって思う人も少なくないと思います…」(アメリカ出身)
「タコはそのグロテスクな見た目から、母国では食べられていません。いまではあまり聞きませんが、昔は『デビルフィッシュ』なんて呼ばれていたみたいです」(フィリピン出身)
このようにタコが苦手という外国人もいる様子。筆者からすると「美味しいのに…!」と思ってしまいましたが、食べる文化がないとなかなか手を出しにくいのかもしれませんね。
やっぱり苦手…でも「タコ焼き」が美味しすぎた!
「母国ではタコを食べる文化はなく、むしろグロテスクで嫌われている存在なので、食べることにとても抵抗がありました。でも友人宅でタコ焼きを食べたとき、試しに食べてみると…とっても美味しかったんです!ちょっとタコは噛み切りにくいけど、栄養も豊富らしいので、あれ以来タコ焼きが大好きになりました。大阪のソウルフードは最高です!」(アメリカ出身)
やはりどうしても苦手…と感じる方もいますが、せっかくの日本旅行だからとチャレンジしたところ「美味しすぎて感動した!」という意見も多々ありました。特に、その見た目がわかりづらいタコ焼きが人気を集めているようです。
ちなみに、タコを食べないとされる国はアメリカやフィリピンだけではなく、食べる国の方が少ないそう。一方で日本のほかには、韓国やイタリア、スペインなどでは身近な食材として親しまれています。
最近では海外諸国でもタコ料理が浸透しつつあるようですが、まだまだ海産物のなかではマイナーな存在なんだとか。それでも日本を訪れた際、初めてのタコ焼きに「美味しい!」と感動してくれたのは、嬉しいことですね。
国が違えば文化が異なるのは当たり前のこと。日本にも海外にも、それぞれの国の文化を反映したグルメがたくさんあります。
アフターコロナで日本へ訪れる海外のみなさんには、ぜひ今後も知られざる日本のグルメに触れて、新しい扉を開いてみてほしいですね。
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