長引くコロナ禍の影響により、国内旅行もままならなかったこの数年。海外旅行はもはや夢のまた夢という状況になり、自由に渡航できる日を心待ちにしているというかたも多いのではないでしょうか。

そんななか、国内旅行で体験できる名スポットが改めて注目を浴びています。とくに「国内にいながら海外旅行気分になれる」場所は大きな人気に。

そこで今回は、南米・ボリビアの大人気スポット「ウユニ塩湖」と同じ体験ができる場所として大ブレイク中の香川県「父母ヶ浜（ちちぶがはま）」をご紹介します。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

日本にいながら、あの「天空の鏡」写真撮影が叶う！

「絶景写真が撮れる！」とSNSを中心に大ブレイクしている香川県の「父母ヶ浜」。古来より海水浴場として地元の方々に愛されるスポットであり、約1kmに渡って続く見事なロングビーチが魅力です。

現在でも海水浴場としての需要は群を抜いており、夏になると海水浴客が一挙集結。大いに盛り上がっていましたが、ここ数年の客数増加は比にならないほど。

なんと、かつては年間約1万人ほどだったのが、現在では約40万人を超える人が訪れています。

その理由が、南米・ボリビアのアンデス山脈地帯に位置する絶景スポット「ウユニ塩湖」にあります。見渡す限りの塩でできた大地が大空を鏡面反射し「天空の鏡」と名高いこの場所で起きる効果と同様のものが、父母ヶ浜でも体験できるのです。

父母ヶ浜にウユニ塩湖と同様の光景が現れるのは、「潮だまり」と呼ばれる水たまり現象によるもの。

干潮によって砂上に残った水が鏡面となり、大空を反射することがSNSによって知れ渡り、一躍人気スポットに躍り出ることとなりました。

もしウユニ塩湖へ足を運ぶとすると、飛行機で最長25時間ほどを覚悟しなければならない長旅に。さらに、ウユニ塩湖は標高約3,700mと富士山レベルの標高に位置しており、面積も約1万1,000平方キロメートルと広大。訪れるには相当のエネルギーを要することが想像できます。

その点、父母ヶ浜は非常にアクセスしやすいことに加え、広さもほど良く移動も楽々。年配のかたや小さな子どもと一緒の家族連れでも訪れやすく、ウユニ塩湖と比較すると相当コスパ良く「天空の鏡」現象を狙うことができるのです。

昨今の大ブームによって観光スポットとしての魅力も急上昇しており、カフェなども充実したことから、絶景写真を撮影した後もゆっくりと休憩タイムを満喫することが可能。

定期的に清掃が行われているため清潔度もバッチリと、安心・安全の名所となっています。

「父母ヶ浜」の絶景に出会うためのベストな時間帯は？

「天空の鏡」現象に出会うために狙うべき時間帯は、やはり干潮時。ウユニ塩湖と比べてコンパクトとはいえ、引く潮の距離は約500mという距離で、広角での写真撮影にもバッチリ対応する広さです。

太陽の沈む日の入り時間に重なると一帯は鮮やかな夕焼け色に包まれ、ますます美しさがアップ。自然が作り出したオレンジ色のグラデーションと、キラキラ光る水面の組み合わせは、見惚れてしまう圧巻の光景となります。

夕陽が沈んだ後に訪れる「マジックアワー」と呼ばれる時間帯も見逃せないひととき。約30分間という限られた時間帯で、夜に向かって蒼く変化してゆく空と、太陽の光で黄金色に輝く地平線という、魔法のような絶景を味わうことができます。

気を付けたいポイントは、水に波が立たない風のない日を狙うこと。強風により水面が揺れてしまうと、せっかくの反射が台無しになってしまいます。

事前に気象庁のサイトで干潮時刻を、三豊市観光交流局のサイトで日没時刻を確認するのがおすすめです。

「父母ヶ浜」へのおすすめのアクセス方法は？

車でのアクセスは、高松自動車道「さぬき豊中IC」「三豊鳥坂IC」それぞれの出口から約20分ほどの「父母ヶ浜海水浴場」へ。

電車でのアクセスは、JR「予讃線詫間駅」「予讃線観音寺駅」で下車し、共にタクシーで約20分ほどで到着することができます。

雄大な海がさらに壮麗さを増す、奇跡の干潮「天空の鏡」に出会える香川県「父母ヶ浜」。国内にいながら、遠きボリビアのウユニ塩湖へ訪れたような感動が待つ名所へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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