海岸を歩くと、いろいろな「漂着物」が見られますよね。筆者の暮らす北陸の場合、過去にはリュウグウノツカイなどの深海生物が打ち上がるケースもあります。
北陸は日本海に面しているので、韓国語や中国語の書かれたペットボトルや自動車のナンバープレート、なかには冷蔵庫のような粗大ごみが海岸に大量に漂着することも珍しくありません。
ゴミに関してはとても残念に感じますが、一方で予期せぬ漂着物は壮大な移動距離と海の深遠さが感じられるもの。そこで今回は、世界の各地の海岸に漂着した変わったものを紹介します。
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ドイツの潜水艦/イギリス
世界各地には、難破船だとか墜落した飛行機だとか、さまざまな乗り物が海岸に漂着したスポットがあります。
一部では、その光景が観光資源にもなっていますが、同じ乗り物でも1919(大正8)年にイギリスの海岸には、ドイツの潜水艦「ユーボート」が漂着した記録が残っています。
ユーボートはウーボートともいわれ、ドイツ語「unterseeboot」が由来です。
最後は、アメリカのオレゴン州のビーチに漂着した「日本の鳥居」について。オレゴン州とは西海岸の北部、ポートランドなどがある場所ですね。
そのオレゴン州の海岸には震災以降、さまざまな漂着物が届いたみたいです。2013(平成25)年3月22日、震災から2年と11日が経過した日、朱色に塗られた木の一部が漂着しました。
発見者は、初見でなんだかは分からなかったみたいです。とはいえ、日本人にとって大切な何かであるとは感じたために、オレゴン州公園レクリエーション局に連絡を入れたみたいです。
この発見を聞きつけたポートランド日本庭園の管理者は、漂着物を鳥居の一部(笠木)だと認め、Webサイトに発見を報告したそう。
4月に入ってまた別の笠木(鳥居などの上に渡す横木)がオレゴン州のビーチに漂着すると、その新たな笠木には寄贈者の名前があったたのだとか。
その後、持ち主探しが始まり、紆余曲折の末に、青森県の八戸にある厳島神社だと来日中に突き止めます。持ち主の下には2015(平成27)年10月に戻された物語もあるそうです。
このように世界各地には意外な漂着物がたくさん流れ着いた歴史があります。皆さんの近所の海岸にもある朝、とんでもない何かが漂着しているかもしれません。
ときどきランニングにでも出かけて、珍しい漂着物がないか探してみると、意外なものが見つかるかもしれないですね。
- 参考
- コンビニやスタバへKeepCupを持ち込んでみた。「コーヒー・タンブラー」のある暮らし。(始まりのメルボルン編) – HOKUROKU
- Russian Gov’t Says Not to Worry About These 54 Severed Human Hands Found in Siberia – LIVE SCIENCE
- Shocking new twist in macabre case of 54 severed hands washed up on Amur River island – The Siberian Times
- German U-Boat, Hastings, East Sussex – Historic England
- ‘Banana wave’ hits Dutch islands – BBC
- Debris from wrecked cargo ship washes onto NZ beaches – REUTERS
- Rena ‘noodles’ wash up on beach – Stuff
- The Torii Gates that Crossed the Pacific
- オレゴン漂着の鳥居、古里に戻り、再建 – 毎日新聞
- image by:Wikipedia/Public Domain
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