2020年春以降、新型コロナウイルスの感染拡大により海外旅行へ気軽に行けない期間が続きました。そして2022年現在、やっと日本そして海外で入国規制の緩和が進み、誰もが行けるようになってきました。
しかし、この2年あまりで、海外旅行を取り巻く状況はガラリと変わったといっても過言ではありません。新型コロナ前と同じ感覚でいざ現地へ行くと「あれっ」と思ったり、危険な目にあったりということにもなりかねません。
筆者は、2021年秋と2022年春、コロナ禍で2度の海外渡航を経験。現地での実体験を交えて「アフターコロナの海外旅行」で気を付けるべきポイントをまとめました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
新型コロナ「陽性」のリスクはまだずっと続く
まずは「新型コロナ」について。ワクチン接種が進み、感染状況が落ち着いたとはいえ、感染するリスクはゼロではありません。出入国時などに検査証明が必要な場合、たとえ無症状であっても、検査のたびに「陽性」となる可能性があります。
陽性になると、搭乗予定の便に乗れなくなり、現地滞在期間も増えます。症状があった場合は隔離や入院となることも。それらに備え、新型コロナ陽性時をカバーする「海外旅行保険」への加入を強くオススメします。
海外旅行保険の加入があらかじめ必須の国・地域もありますし、海外で医療を受けると莫大な費用がかかります。
また会社勤めの人だと、海外旅行で陽性になって帰国できないとなると、仕事にも支障をきたします。新型コロナに罹った(陽性になった)場合も想定しての海外旅行と、まずは念頭に置く必要があります。
航空券の運賃高止まり、燃油サーチャージも高騰
海外旅行を計画した時に「ツアー」や「航空券」などが軒並み、以前より高くなっていることにも驚くでしょう。
まず、日本と海外を結ぶ「国際線」の航空券の運賃は以前より割高です。それにはいくつか理由があります。まず1つが、コロナによる減便で運航便の数がまだ少ないこと。
また、ロシア上空を飛行できない影響で日本-ヨーロッパ間の運航便は減ったうえに飛行時間が多くかかり、運賃が高止まり状態です。
運賃に加わる「燃油サーチャージ」も高騰しています。日本発欧米行きの往復だと、諸税など含めてプラス10万円近くかかることも。
格安海外旅行で利用していた人も多いであろうLCC(格安航空会社)は、運航の本格再開が遅れています。大手航空会社と合わせ、航空券から「選択肢が少ない」状況です。
航空券が高い分、ツアー代金も以前より高値の状況となっています。しばらく海外旅行ができなかった分、申し込みが殺到するのも一因です。
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