飛行機で、エコノミークラスとビジネスクラスの中間にあたる「プレミアムエコノミー」が、航空各社で定着した感があります。
ビジネスクラスほど高くはないけれど、エコノミークラス以上のサービスが受けられ、なにより座席が良い。日本国内線でわかりやすくいうと、JALの「クラスJ」が該当するでしょう。
実際のところ、プレミアムエコノミーは良いのかイマイチなのか。いくつかの航空会社でプレミアムエコノミーに搭乗経験ある筆者が、実体験をもとにプレミアムエコノミーのメリットとデメリット、ほかの搭乗クラスとの上手な使い分けなどを紹介します。
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通常のエコノミーと最も違うのは「座席」の広さと〇〇
まず、プレミアムエコノミーとエコノミークラスで最大の違いは「座席」です。エコノミークラスの座席よりも広く、シートピッチ(前後の座席間隔)にも余裕があります。
ただでさえ狭いエコノミークラスと比べて少しでも広いと、座り心地はまったく異なります。足を乗せることができる「フットレスト」が装備されている航空会社も多く、これがあるとフライトが快適になります。電源が全席に付いていることも。
似たような座席で、「エコノミーコンフォート」もあります。ただこれは、プレミアムエコノミーとは違うと考えたほうが良いです。
座席そのものはエコノミークラスと同じ。ただ割高なのは、シートピッチが若干広いこと、歯ブラシなどが入ったアメニティポーチがもらえるなど。提供されるサービス内容は、あくまで航空会社によって異なります。
国際線長距離路線でも1席に付きプラス10,000円程度と、プレミアムエコノミーより安価。わざわざ追加料金を支払う人が少なくて空いている確率が高い、前方座席で降機時に早く降りられるというのもメリットの1つです。
「機内食」がエコノミーと微妙に違う航空会社もある
「機内食」は、プレミアムエコノミーとエコノミークラスでは基本的に同じ。航空会社によって食器がプラスチックでなく陶器だったり、デザートが違かったりすることはあります。
エコノミークラスより前方の座席なので、機内食のメインが「チキン」「魚」などが最初に選べるのもメリットといえるでしょう。最後のほうに配られると選択肢がない場合も多々あるからです。
また、2回ある機内食の間に、軽食が選べることも。シンガポール航空の場合はサンドイッチ、ANAやJALではカップ麺などが無料で提供されました。いずれも、エコノミークラスにはないサービスでした。