飛行機の「プレミアムエコノミー」は乗る価値あり?他クラスと比べてみた

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2022/12/16

意外と利用価値が高い「優先」レーンや手荷物受け取り

キャセイパシフィック航空のプレミアムエコノミー専用レーン。image by:Sorbis/Shutterstock.com

そのほかのサービスでは、搭乗手続き(チェックイン)時の優先レーンが使えたり、優先搭乗、到着時に優先手荷物受け取りができたりします。

チェックインで長蛇の列になって待たされることが国際線ではけっこうあり、メリット大。優先手荷物受け取りも、乗客数が多くて手荷物の数も多い国際線長距離便だとありがたいです。

一方、空港での航空会社のラウンジは、プレミアムエコノミーでは利用できたり、できなかったり。実際のところ、利用できることの方が少ないので、基本的に「利用できない」と考えたほうが良いでしょう。

ビジネスクラスと比べると「差」は大きい、値段相応

エミレーツ航空のプレミアムエコノミーの座席展示。image by:Arnold O. A. Pinto/Shutterstock.com

ビジネスクラスとプレミアムエコノミーを比べると、その差は「運賃」以上のものがあります。近年、ビジネスクラスの進化はめざましいです。

半個室かつ180度フルフラットになる座席が増え、機内食も充実。高級ブランドのアメニティポーチ、パジャマを提供する航空会社も。例えば、JALのビジネスクラスではマットレスが「エアヴィーヴ」で、寝心地最高です。

プレミアムエコノミーの座席はよくリクライニングできるものの、フルフラットにはなりません。完全に寝転がれると、フライトでの疲れ解消に直結します。

ニュージーランド航空の「スカイカウチ」、ANAの「ANA COUCHii(エアバスA380型機限定)」座席を購入すると、隣接する3〜4席を使ってソファーのように寝転がれる場合があります。

実は、この方がプレミアムエコノミーの座席よりもラクです。プレミアムエコノミーの座席はひじ掛けが固定式で、隣りの座席が空いていても寝転がることはできません。これは、エコノミークラスで人気の最前列の座席も同様です。

エミレーツ航空のビジネスクラス。image by:Dr Ajay Kumar Singh/Shutterstock.com

機内食にも差があり、ビジネスクラスは一流レストランのフルコースに近いことも。ワインや日本酒、お茶などの種類もまったく違います。


ただ、料理にこだわりたいなら、機内食より旅先の食事にお金をかけたほうが正直良いのが、旅のプロとしての本音です。

さらに、チェックイン時の優先レーンや空港でのラウンジ利用など、ビジネスクラスのほうがはるかに上。プレミアムエコノミーとビジネスクラスの運賃差がそれほどなければ、ビジネスクラスを選ぶのが正解です。

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