美しい海と自然に囲まれた離島が「東京」にあることをご存じですか?世界自然遺産にも登録されるほど、人の手が入っていない自然の島が「小笠原諸島」です。
沖縄や鹿児島の屋久島など、日本には手つかずの自然が残されている島がたくさんありますが、小笠原諸島もそのひとつ。日常生活のすべてを忘れて過ごせる小笠原諸島の旅をご紹介しましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
「小笠原諸島」ってどんな場所?
まずは小笠原諸島の基本情報をおさえておきましょう。
小笠原諸島は本州から約1,000km南に浮かぶ島々の総称です。太平洋上浮かぶ島々の数は30あまりあり、そのなかで人が暮らしている島は「父島」と「母島」のふたつ。観光の拠点となるのは本州との定期船が行き来する父島です。
小笠原諸島は他の大陸と過去一度も陸続きになったことがない島で、そのため独自の生態系が守られています。珍しい動植物が多く見られるため「東洋のガラパゴス」と呼ばれることも。
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一年中快適?小笠原諸島の気候
本州よりはるか南に位置する小笠原諸島は、亜熱帯海洋性気候に属しており温暖多湿です。夏は本州と同じくらいの気温となりますがはっきりとした冬がなく、一年中海に入ることができる南の島!
気温差の少ない夏と冬のおかげでパッションフルーツやレモン、マンゴーなど南国フルーツの栽培も盛んに行われています。
本州のような梅雨はないとされており、雨は比較的少ないのも特徴。いつ訪れても気持ちよく過ごせる島で、一年中がベストシーズンといっても過言ではありません。
小笠原諸島へ行くには?先に宿の確保が必須!
小笠原諸島を訪れよう!と決めたのなら、まず最初にすることは宿の確保です。島の宿は数が限られているため、必ず宿を確保してから船や現地ツアーの予約を行いましょう。
小笠原諸島の父島への道のりは、東京の「竹芝客船ターミナル」から船に乗船してスタートします。
小笠原諸島には空港がないので、船で向かうしか方法はありません。竹芝客船ターミナルから出向する「おがさわら丸」に乗船して約24時間、南に向かうと父島に到着します。
同船は1週間に1便しか出向していません。父島から東京に帰る船も1週間に1便のため、一度父島に上陸すると次の船が来るまでは父島に滞在することになります。
母島への上陸は父島から船が出ており、片道約2時間ほどで到着。こちらも日帰りは難しいため、必ず宿泊施設を探してから乗船するようにしましょう。
小笠原諸島の楽しみ方は?おすすめ7選!
アクセスや気候の基本情報をしっかりとおさえた後は、小笠原諸島の楽しみ方をご紹介しましょう。
基本的にはありのままの自然を楽しむ、というのが小笠原諸島の楽しみ方です。本土の自然とはスケールの違う巨大で美しい絶景があちこちで見られるので、驚きの連続となること間違いありません。
1.小笠原ビジターセンターで島のことを知る
父島に到着したらその日に訪れたいのが「小笠原ビジターセンター」です。小笠原諸島の歴史や自然などについての展示がされており、これから島をめぐるのに事前に知っておきたい情報が詰まった場所。
島の詳しい地図などもいただける他、職員の方もとても親切で島についてさまざまなお話をしてくださいます。
ビジターセンターのある「大神山公園」は父島唯一の国立公園。美しい海をのぞむパノラマ展望台や多くの人でにぎわう休憩所、通称「ゲゲゲハウス」なども見逃せません。
- 小笠原ビジターセンター
- 東京都小笠原村父島字 西町
- 公式サイト
2.小笠原海洋センターでウミガメを見る!
小笠原諸島は「ウミガメ」が産卵のために訪れる島です。沖縄もウミガメに出会える島として名高いですが、日本最大の繁殖地はこの小笠原諸島!
ウミガメが訪れるのは毎年5〜8月の間です。この時期は、夜明け前に浜辺を訪れると産卵を終えて海へ戻る母ガメの姿が見られることも。野生のウミガメに運良く出会えたときは、驚かせないように注意しましょう。
産卵の季節以外でもウミガメに会えるのが「小笠原海洋センター」です。なんと入場料は無料で、ウミガメと小笠原諸島の関係を学べる展示が見られる他、飼育されているウミガメにも出会えます。
同所では生まれたばかりの子ガメを半年から1年ほど飼育し、その後海へと放流する活動が行われています。子ガメにエサをあげる体験も。小さな子ガメたちがとてもかわいいので、ぜひ訪れてみてくださいね。
- 小笠原海洋センター
- 東京都小笠原村父島屏風谷
- 公式サイト
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