雨が降ると、良い天気?日本とは全然違う世界のびっくりカルチャー


日焼けしないと余裕がないと思われる?

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皆さんは、焼けるままに夏は日焼けしていますか?民間企業が実施する日焼けに関する意識調査を見ると、30〜40代の男性で日焼けをしたくない人が約7割以上などと、日焼けを男性でも好ましく思っていない日本人が、このところは主流派のようです。

しかし、しっかり夏に日焼けしていないと、一部のヨーロッパの国々では、経済的に余裕がないとみられてしまう可能性があるのだとか。

ヨーロッパ諸国にはバカンスの文化があります。フランスにはバカンス法なる法律もあり、イギリス、オランダなどもバカンス大国と呼ばれるほど。

1年の始まりに部署内でお互いに休みを調整し、その長期の休暇を職場全員で実現するのですね。バカンス中も携帯電話やメールに連絡が入っても無視できるように、つながらない権利まで法律で定められている国もあります。

では、そのバカンスでどこに行くかといえば、お金にゆとりがあると地中海などに出かけ、自然の光を浴びて熱心に小麦色の肌をつくるそう。

その理由は、日光浴が健康にいいから、ストレス解消になるから。ですが結果として、小麦色の肌が経済的な余裕を象徴する形になります。

いわば、小麦色の肌が「リア充」を暗にアピールする形になるので、夏なのに日焼けをせず長期休暇もとっていない、バカンスで遠い南の島にも行けない人と、無意識のレベルで判断されかねない社会があるのですね。

ちょっと長めの引用ですが、こんな情報もあります。

<フランスの一般家庭にとって,夏の長期休暇(バカンス)は一年の最大の行事で,8月になるとパリなどの大都市の経済活動は休眠状態になる。すでに19世紀の後半からバカンスは富裕階層の慣習となり,海や山の避暑地で夏を過ごすことはステータス・シンボルであった>(独立行政法人労働政策研究・研修機構の冊子より引用)

さらに、現在のバカンス大国では、長期滞在が安く楽しめる社会インフラの整備も相まって、一般家庭でもバカンスを楽しめるようになっているみたいですね。

左手に結婚指輪をはめると不吉!?

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結婚指輪をどちら側にはめていますか?さまざまな事情でつけられない人を除けば、ほとんどの人が左手にはめているのではないでしょうか。

どうして左手の薬指にはめるのかといえば、右手よりも心臓に近く、特別な静脈が心臓につながっていると古代から考えられていたと、いろいろな場所でいわれています。

ギリシャの歴史家プルタルコスも、古代エジプト人(オリエントの人たち)が左手の4番目の指に結婚指輪をはめていたと著作に書いているそうです。

しかし、この習慣が意外にも異なる真逆の意味を持つ国と地域の人たちが存在します。ロシアの人たちですね。筆者も実際に目にした経験もあります。

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ロシア人の友人が右手の薬指に結婚指輪をしていたので、どうして右手にしているのかと聞くと、左手に結婚指輪をはめると不吉になると教えてくれました。

ロシア政府系のWebメディアによれば、ポーランドでもこの習慣は見られるとの話。プルタルコスが書いた古代エジプト人の指輪をはめる習慣は、古代ギリシャ人やローマ人にも伝わり、その流れのなかでどちらの手にはめるかが分かれ、結果として現在の違いを生んでいるのではないかとの見解もありました。

このように日本の当たり前の常識が、海外では真逆の意味になっているケースも少なくありません。他にもあれこれチェックしてみると、国際理解が進んで楽しいかもしれないですね。

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