日本と韓国でどう違う?旅行で重要な「空港」を比べてみた

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日本と似て非なる国といえば、距離的にも近いお隣の「韓国」があげられます。歴史をさかのぼればルーツは同じであり、食や文化、言語、それぞれの外見なども非常に似ています。

ソウルの「仁川国際空港」image by:Kim David/Shutterstock.com

しかし、その似ている分、ささいなことでも「あれっ、違う?」と思わされること多々。日本と同じ感覚で現地へ行くと、その多くの「違い」によく直面します。

今回、日本と韓国、さらに別の国・地域を行き来するのに利用する「空港」にクローズアップ。韓国にも日本ほど多くはないものの、空港が全土に点在しています。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

韓国の空港に一般向け「展望デッキ」は基本ない

仁川空港ターミナル2の「広報展望台」image by:シカマアキ

日本の空港に必ずある「展望デッキ」は、韓国の空港にはほぼありません

とはいえ、まったくないわけではないのです。例えば、日本からの直行便がある「金浦国際空港(以下・金浦空港)」の「空港展望台」は、韓国空港公社が1995年3月にオープン。空港の公式サイトにも載っています(2020年2月より新型コロナを理由に臨時休館中)。

  • 金浦空港の「空港展望台」
  • ソウル特別市江西区ハヌルギル78韓国空港公社・本社6階
  • 公式サイト

ソウルのもうひとつの空港、日本人旅行客にもおなじみの「仁川国際空港(以下・仁川空港)」にも「広報展望台」があります。

場所は、第2ターミナルの最上階。飛行機を窓越しに見ることができるほか、空港での仕事や施設を紹介するコーナー、カフェなどもあり、一般利用もできます。

  • 仁川空港の「広報展望台」
  • 第2ターミナル 5階 中央
  • 公式サイト

両空港に共通していえるのが、いずれも「ガラス窓越し」での展望できる場所であること。日本の空港では屋上など「野外」にあるため、大きな違いといえるでしょう。

むしろ、全世界を見渡すと、展望デッキがある空港のほうが珍しいです。スイスの「チューリッヒ空港」、フィンランドの「ヘルシンキ空港」、オランダ・アムステルダムの「スキポール空港」など、ヨーロッパの空港でいくらかある程度。


空港は軍事拠点である国・地域も多く、中華圏や中近東など、空港および飛行機などが「撮影禁止」であるところも少なからずあります。

ソウルでは仁川と金浦が日本以上に“使い分け”されている

金浦空港の「国際線ターミナル」image by:Sorbis/Shutterstock.com

韓国の主要空港は、首都ソウルにある2つの空港「仁川空港」と「金浦空港」です。どちらの空港にも、日本からの直行便が運航されています。

日本にも、首都圏は羽田空港と成田空港、関西圏は伊丹空港と関西空港があり、それぞれの空港でおおよそ「国内線」「国際線」と区別されているものの、この区別はソウルのほうがわかりやすいです。

金浦空港は主に韓国の国内線がメインであり、国際線は日本では羽田便と関空便のみ。一方、その他ほぼすべての国際線は仁川空港になります。

そのため、日韓路線での移動に限っても「金浦線はビジネス」「仁川線はレジャーその他」など、利用客の層もはっきり分かれるのが特徴です。

特に、ヘビーユーザーは、ソウル中心部から近くてターミナルもコンパクトな金浦空港を好む傾向もあります。

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