アジアで最も経済発展が著しい国「シンガポール」。経済が豊かで物価がやや高いものの、その分、治安は良くて街も清潔。日本人に人気の旅行先です。
シンガポールの街で近年よく見られるのが日本ならではの店舗や商品。日本企業が続々と進出するのは、いまや経済や金融などの分野だけではありません。
日本のいたるところにある、全国チェーンで展開するお店もどんどん増えています。シンガポールに滞在していても日本の物資調達に困らない、そんな状況にもなりつつあるのが特徴です。
シンガポール人は日本がそんなに好きなのかと思えるほど、旅行していて目に付く「日本」の数々。その実体験をいくつか紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
シンガポールにある2大日系百貨店はもうすぐ開業30年
かつて日本から海外に進出していたのは、ソニーやパナソニックといった家電メーカー、トヨタやホンダなどの自動車メーカーでした。
いまも現地でもちろん見られますが、家電はLGやサムスン、自動車はヒュンダイなど他の国からのメーカーに押されつつあります。
シンガポールの中心部オーチャード通りには「高島屋」「伊勢丹」の2大日系百貨店が、いまもあります。いずれの百貨店も開業したのは1993年で、もうすぐ30年です。
「三越」や「そごう」など他の百貨店がよく海外展開していた時期もありましたが、いまや続々と撤退。一方、シンガポールではこの2つの百貨店はローカルにも定着した感があります。
デパ地下には、日本でおなじみの和菓子店やパン屋などがあり、スーパーには日本食材が山ほど売られていました。シンガポールに駐在する日本人をはじめ、シンガポール人が買い物する姿も見られます。
ユニクロ、無印良品、ダイソーはどこにでもある?
シンガポールに限らず、現在の海外で最も頑張っている日本企業は「ユニクロ」「無印良品」「ダイソー」でしょう。この10年で世界中に店舗が一気に増えた感があります。
この3つは、シンガポールでは大型のショッピングモールなら必ずあるのではと思えるほど、もういたるところで見かける日系企業です。置いてある商品は、日本とほぼ同じ。
ただ、価格は日本よりもやや割高です。現地での物価と換算すると、もともと安いこれらの商品は、シンガポール人にとっても割安感があるでしょう。
ちなみに、日本のダイソーで売られている100円の商品は、シンガポールでは2.14シンガポールドル(約210円)です(2022年6月時点)。
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