秋の訪れを感じる今日この頃。涼しい風が気持ちよく吹き、夏の終わりを実感する季節になってきましたね。このような季節の変わり目だからこそ、ちょっぴり夏の疲れがたまっているかもしれません。
そんなときだからこそ自然のパワースポットといっても過言ではない「海」の絶景に癒されてみませんか。今回は、水中写真家・鍵井靖章さんがカメラにおさめた貴重な「絶景写真」をご紹介していきます。
- 関連記事
- >>>美しさはブレない。何度でも見たい夢のような「水中景色」
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
海の世界には健康な状態でいてほしいから
先月の写真展会場にてみんなに声を掛けてみんな素敵な反応をしてくれて嬉しいな…と実感していた。帰りの電車の中でそのことを思い返していると、それはそうですよね。
暑い中、わざわざギャラリーまで来てくれる皆さんの目的は私の作品であったり、おこがましいですが、私と会うことがひとつの目的だったりするのですから。
写真展会場は皆さんに私の世界観を見ていただく場所であり、私にとって家と同じくらい幸せな場所なのかもしれない。
1日中ストック写真を見ていてその中で見つけた1枚。写真展で女性が小さなタオルにしっかりと包んで見せてくれた小さな写真パネル。その写真が、この写真だった。
以前、体調が悪くて入院しているという女性に私が送っていたものだった。正直、その写真を見てグッと考えるまでは忘れていた…。でも、微かに覚えている。そのときに身近にあったこの写真を送ったことを。少しでも癒されてほしいと。
全く覚えてない自分も少しはちゃんとしてるねやん!とちょっと安心したエピソード?でした(笑)その女性は元気になったようです!
サンゴの産卵の後、すっかり明るくなった海底で次に見られるシーンは、そのサンゴに残った卵を食べようといつもよりもシコロサンゴの上にお魚が群れている。
写真のコショウダイなんてあからさまに私のカメラの前に入ってきて「あなたなんて、気にしない…」と何度も泳ぐ。朝のひと時、なんだか少しだけ彼らの気持ちがわかったようで嬉しくなる。
昨年の写真集の撮影のために天草に来て牛深という海で狙ったウミエラ。そのときは全然、みんな砂地の中に潜っていて姿を見せず…。かろうじて、見つけた2個体が丸く可愛い海藻の近くにいてお魚も絡んでくれたので良いのが撮影できた。
この日はウミエラがぐんぐんと生えていた。きっと日本の海でここ天草にしかない景色ではないと思うけど、30年も海に潜ってきて国内でまだ見たことない景色に出会えるのは、本当に幸せだなと海底で一人考えていました…。
天草に滞在した10日間。初日はそれほど気にならなかったのですが、後半になるとどんどんと海中のイソギンチャクが白くなって、「あ、これまずいな…」という感じでした。
台風は勢力が強いようで人間生活の安全の確保が必要ですが、同時に海水をかき混ぜて上がりすぎた海水温を下げてほしいですね。自然の健全なバランスのために。
- image by:鍵井靖章
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。