なぜベルギー王室に五重塔が?世界の面白い「王室」トリビア

「五重塔」が建っている/ベルギー王室

王立ラーケン温室。image by:Jean-Pol GRANDMONT, CC BY-SA 3.0, via Wikimedia Commons

最後は、ベルギー王室の住まいについて。ベルギーの首都ブリュッセルの北西にはラーケン地区というエリアがあり、現ベルギー王室の住まいのラーケン王宮とラーケン公園があります。

その広大な敷地内には王立の温室もあり、春になると約3週間ほど国民に広く開放されます。ガラスと金属を生かした建築と、エキゾチックな植物が見どころのこの温室には意外にも、日本の五重塔が建っているのです。

温室をつくらせた当時の王様レオポルド2世(1835年〜1909年)は、1900年にパリで開かれた万国博覧会に足を運んでいて、日本を含む極東に強い興味を持ったそう。そこで、日本庭園を敷地内につくり、五重塔も建てさせたのですね。

image by:Moyaertsd, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

極東博物館のひとつとして活躍する五重塔を(現在はリノベーション工事中)日本庭園の桜越しに眺めると、まさにそこは日本のようです。

毎年春になると温室周辺は約3週間公開されますので、来年の春に運よくベルギーに訪れるチャンスがあったら、ぜひ訪れてみたいですね。

世界の王室はまだまだ私たちが知らないトリビアがたくさんあります。皆さんもぜひ、各国のロイヤルファミリーを調べてみてはいかがでしょうか。

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