メジャーリーグ観戦で美味しい「ビール」を飲むために知っておきたいこと

image by:角谷剛

現在、メジャーリーグは北米に30球団あります。ひとつひとつの球団が本拠地球場を持っていますので、メジャーリーグ球場も30個あるというわけです。

そのなかで最も長い歴史を持つ球場は、1912年に開場したボストン・レッドソックスの本拠地「フェンウェイ・パーク」。最も新しい球場はテキサス・レンジャーズの本拠地「グローブライフ・フィールド」で、こちらは2020年に開場しました。

「エンゼル・スタジアム」の外野席、ブルペン後方からの景色。image by:角谷剛

歴史も地域色も作られた背景もさまざまに異なるわけですので、メジャーリーグ球場はそれぞれにはっきりとした個性があります。試合そのものはもちろんですが、なるだけたくさんの球場を訪れてみるだけでも楽しいものです。

そうしたニーズがあるせいでしょうか、メジャーリーグ球場で試合観戦をする際にかかる最低限の費用を比較するレポートをよく見聞きします。2022年7月に『theHUSTLE』が公開した記事もそのひとつ。

アメリカ人が家族連れで過ごす休日が60年前と比べて、どれだけ高くつくようになったかをテーマに、メジャーリーグ観戦、映画鑑賞、そしてディズニーランド観光にかかる費用を詳細に分析したものです。

※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。

チケット+ビール+ホットドッグ+駐車料金=野球観戦費用

「ドジャー・スタジアム」名物ドジャー・ドッグと生ビール。image by:角谷剛

そのレポートによりますと、4人家族で出かけた際に最も観戦費用が高くなるメジャーリーグ球場は、最古でもあるボストンの「フェンウェイ・パーク」。

最も安い球場はアリゾナ・ダイヤモンドバックスの本拠地「チェイス・フィールド」で、両者の間には約200ドル(約2万8,000円)の差があるそうです。

その違いはさておき、私が面白いと思うのは費用を試算する内訳です。この記事に限らず、どのレポートを見ても、観戦チケット代だけを単純に比較していません。

きまって、ビールホットドッグ、そして駐車料金チケット代に足した合計金額が野球を見るための最低限必要な費用だ、としているのです。


上の記事ですと、チケット4枚、ホットドッグ4個、ビール2杯、ソーダ2杯、そして駐車料金を合計しています。つまり4人家族で出かけて、お父さんとお母さんはビールを飲み、子ども2人はソーダを飲み、皆がホットドッグを食べる、ということを想定しているのでしょう。

それが伝統的というか典型的というか、あるいは平均的なアメリカ人の「パスタイム(娯楽)」というわけです。

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