訪日外国人観光客の受け入れが再開され、少しずつインバウンド数が戻り始めた日本。日本政府観光局が発表した2023年1月のデータによると、なんと150万人に迫る勢いで外国人旅行客が訪れているそう。さらに国別で見てみると、とくに多かったのが韓国からの観光客でした。
そんな韓国だけでなく世界からあらためて注目を集めている日本ですが、来日した外国人によると「日本に来るまで誤解していたこと」があるそう。一体、日本にどんなイメージを持っていたのでしょうか。
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渋谷に「ギャル」はいないの?
日本の若者たちのあいだで流行した「ギャルファッション」。かつて1990年〜2000年代ごろまで、女子高生たちを中心に浸透していた文化で、時代の最先端をとらえたファッションが人気を集めていました。
言わずもがな「ギャル」というのは日本独自の文化ですよね。そんなギャルに憧れを抱いていた韓国人女性は、日本に来るまで「渋谷にはガングロギャルがいると思っていた」のだとか。
「私が韓国にいるころ、日本の女子高生は肌を日焼けしてルーズソックスを履いたギャルなんだと思っていました。『egg』っていう雑誌に載っていたギャルとか、ヤマンバ系が渋谷には当たり前のようにいるんだと思ってたんですけど、実際に行ってみるとひとりもいませんでした」(韓国出身)
なかでも「ヤマンバ(マンバ)」と呼ばれるギャルたちは、日焼けサロンで肌を黒く焼いて、目の周りを真っ白に塗ったメイクが特徴的。都内でも渋谷を中心に文化が発展していました。
そんなギャル文化を代表して取り上げていた当時の金字塔雑誌である『egg』は、海を超えた韓国でも話題だったようですね。
いまでこそ「これがギャル」という定義はなくなってきましたが、少し前まではギャルといえば一定のイメージがあったのかもしれません。とはいってもギャルたちの考え方も好みも多種多様。現代でもきっと新しい文化を作り上げているはずです。
最近では、女子高生のあいだでルーズソックスが再流行するなど、ギャル文化がリバイバルされているといっても過言ではないでしょう。
ATMは24時間使えないの?
ギャル文化に続いて、日本に対してとあるイメージを持っていたというのがイギリス出身の男性です。彼が来日した当時、日本ではATMの利用時間が決められていて、「ハイテクな日本なのになぜ!?」と驚いたことがあるそう。
「僕が日本に来たのは20年以上前になるんだけど、当時はATMが24時間使えないことにショックを受けました。イギリスでは24時間ATMから現金を引き出せるから、ハイテクな日本なのにどうしてなんだろうって。もちろんセキュリティの問題もあるだろうけど。いまではコンビニで24時間引き出せるけど、当時は不思議でした」(イギリス出身)
いまでこそコンビニで24時間、好きなときに現金の引き出しが可能ですが、20年ほど前までは銀行の営業時間内に限られていたそう。現在でも窓口が併設されているATMでは、一定の時間外に利用することはできません。それでも昔と比べるととても便利になりましたよね。
また、海外ではATMが店舗内ではなく、屋外に設置されています。そのため治安のよくない地域では、強盗などの犯罪に巻き込まれるケースも珍しくないそう。安心安全に利用するためにも、忘れずに危機感を持っておきたいですね。
このように世代が違っても日本を訪れた外国人のなかには、来日する前とイメージが違った!と思うことがあった様子。それは私たちが知らない国に訪れたときに感じるカルチャーショックととても似ていますよね。
これからどんどんインバウンドが回復してくることに期待が集まっていますが、外国人の皆さんはどんな日本の知られざる文化に出会っていくのか、楽しみですね。