日本語が外国語に聞こえたり、外国語が日本語に聞こえたりする空耳は、面白いですよね。しかも、その空耳が、ちょっと下ネタっぽい意味に聞こえると余計に印象に残ります。
そこで今回は、夜の営みで絶頂を迎える際に、外国人が思わず声に出してしまう外国語を紹介します。しかも、それらの外国語が、日本語とも似たような響きを持っているという偶然の産物をいくつかピックアップしてみました。
「紅入れ」/イタリア語
最初は「紅入れ」です。江戸時代、化粧として唯一用いられていた有彩色(白・灰・黒以外の全ての色)は紅(べに)だったそうです。
唇のみならず、ほおや目の縁とマルチに使えるアイテムだったため、当時は手のひらに収まる携帯用の紅板(紅入れ)が女性に愛用されたと、ポーラ文化研究所の公式ホームページに書かれています。
この「紅入れ」、イタリア語にも似たような単語として「Venire」があります。
イタリア語は、ローマ字風に読めば発音が類推できてしまいます。
ローマ字風に読むと「ヴェニレ」ですが、Google翻訳などで打ち込んで発音を聞くと「ヴェニーレ」と聞こえます。その響きが空耳で「紅入れ」に聞こえるのですね。
イタリア語の「Venire」を『伊和中辞典』(小学館)で調べると、すさまじい量の説明が見られます。要するに、基本単語です。
意味は「(話し手の方へ)来る、(話題の中心の方へ)行く」。英語の「come」に相当する言葉ですね。
英語圏の人が、夜の営みで絶頂を迎える時、絶頂の中心に向かって「行く(絶頂に向かって自ら近付いていく)」感覚があるので、「I’m coming」だとか「I’m cumming」(cumはcomeの変種とも)などと言います。
同じような場面で、イタリア人も「Venire」を使うので、場合によっては「紅入れ、紅入れ」と聞こえる可能性もあるのですね。