そんな言葉…人前でヤメて。日本語に聞こえちゃうHな外国語
「横目!」/スウェーデン語
「横目」という言葉をご存じでしょうか。
『精選版 日本国語大辞典』によると、目だけ動かして横に見る動作だと書かれており、『大辞泉』(小学館)では、顔の向きを変えずに目だけで横の方を見る動作と説明されています。
その横目を、どのような状況で使うかによって、意味のバリエーションが生まれます。相手をにらんだり、かかわりを避けようとしたり。室町時代には、何を探るように他人の行動を横目で監視する武士を「横目付」と呼んだそうです。
そんな「横目」という言葉は、スウェーデン語の「Jag kommer」と近い響きを持っています。「Jag」は英語で「I」に相当し、意味は「私」。発音は「ヤ」と「ヨ」の中間くらいです。
「kommer」は英語の「come」と同意で、発音は「コメ」。意味は「(話し手の方へ)来る、(話題の中心の方へ)行く」というように、イメージとしては、何かと何かが一緒になるニュアンス。
「Jag kommer(ヨ(ヤ)コメ)」と組み合わせて言うと、英語圏で言う「I come」だとか「I’m coming」といった意味になります。
先ほど、英語圏の人たちが絶頂に達する時に「I’m coming」「I’m cumming」と口にすると紹介しましたが、スウェーデンの人たちも同じように、エクスタシーの領域へ到達する、絶頂の世界と同一化する感覚で「Jag kommer」と口にするみたいです。
その発音が意外にも「横目!」と似ているという話。スウェーデン語の習得を考えている人は真っ先に覚えてみてはどうでしょうか。
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