波乱の歴史を持つ中東の国々のなかで、アジアとヨーロッパを繋ぐ国家のひとつとして君臨する「トルコ」。
古くから異文化の交錯する地域であったことから、華やかな文明・文化が花開き、大自然に建築やグルメなど多くの見どころに満ちています。
とくに地中海盆地エリアに位置している「湖水地方」は、トルコ国内でも屈指の観光地。
その名の通り、湖を中心に展開する突出した自然の豊かさや絶景、古代都市の遺跡などを残す湖水地方でも、屈指の魅力にあふれた3スポットをご紹介します。
美しく透明な湖と共に形成される、ゆっくりとした町の魅力を
湖水地方のなかでも最大の人気を誇るといわれるのが「ウスパルタ」。
年間で気温の変化が大きい地域ながら「エイルディル湖」と「ブルドゥル湖」の2つの湖に挟まれ、国立公園も擁する自然に恵まれた県です。
紀元前190年よりローマ帝国の支配下となり、その後は東ローマ帝国やオスマン帝国の支配を受けながら交易拠点として繁栄。
第一次世界大戦ののちに起きたトルコ革命の際には、民衆たちの重要な拠点であったという歴史を重ねています。
ウスパルタを著名にしているのが、世界中で愛される花「バラ」。世界有数の生産地であり、ローズオイルの生産量は世界第2位を誇ります。
濃いピンクが印象的なダマスクローズが華麗に咲き誇り「ローズガーデン」と名高い観光地です。
近年、高い注目を集めている「チッタスロー」。
イタリア・トスカーナ地方発祥の運動で、「スローフード」などの考え方とも共通する「ゆっくりとした街づくり」を指しており、トルコにも18カ所のチッタスローが存在しています。
足るを知り、歴史や文化、健康や環境を大切にするチッタスローの考え方に触れることができる湖水地方の街が「イルディル」と「ヤルヴァチ」で、湖水エリアで最も大きな湖「エイルディル湖」と、浅い湖「コワダ湖」を中心に形成されています。
透明度の高いエイディル湖の水は、一日を通じて多彩な変化を楽しめるのがポイント。周囲には果樹園が多く、おいしい桃やりんごに出会うことができます。
コワダ湖は、その浅さにより多種多様な野生動物や植物が生息。多くのアクティビティを満喫することができます。
一見して繋がっているように見え、半島ではないかと思うビジュアルの「イェシル島」。渡るために非常に小さな橋が設けられており、市の中心部からはおよそ1.5kmほど離れています。
面積はおよそ9ヘクタールで、古くから使用されていた木造家屋や漁師小屋などが残され雰囲気は抜群。宿泊施設はもちろんのこと、水に囲まれた地域だけあって魚料理のレストランも多数。
「アギオス・ステファノス教会」など、観光スポットも点在しています。
さらに、市の中心部とイェシル島の間に位置している小島「ジャン島」も見逃せないスポット。広さは7,000平方メートルほどで非常にコンパクトながら、公園やレストランがあり、アウトドアスポットとして注目されています。
澄んだ湖がもたらす大自然と、古くから受け継がれてきた暮らしを感じることができる、トルコの魅力的な「湖水地方」の観光スポットたち。中東地域の奥深い魅力を味わいに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
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