2023年7月。5年振りにサンフランシスコに行ってきました。2019年の3月に日本に行ったのが最後で、翌年2020年3月からコロナパンデミックに突入したので、海外に出ること自体4年振りでした。
7月14日から16日に開催されたサンフランシスコ・ベイエリア、草月支部の50周年のコンベンションに参加してきました。
コンベンションの前後に、ヨセミテ国立公園とナパにデイツアーに行ったり、親戚に会ったりしました。
生花のイベントや観光はもちろん楽しかったのですが、今回は久しぶりのアメリカで感じたカルチャーショックについて書きたいと思います。
なにが違う?アメリカで体験したカルチャーショック
意外にも多い「キャッシュ」支払い
アメリカでは、まだまだキャッシュがいっぱい使われています。コロナを機にニュージーランドでは、誰が触れたかわからないという理由からスーパーマーケットでもキャッシュを受け取ってくれない時期があり、一気にキャッシュレスが進みました。
私は、今回300ドル(USD)ほどのキャッシュを用意していったのですが、そのほとんどがチップに消えました。ニュージーランドはチップの習慣がないので、アメリカのチップ文化には戸惑います。
一番憤慨したのは、ナパでのワイナリーツアーのバスガイドの態度です。
「もうちょっとでSonomaでランチの自由行動です。このツアーの最後に、チップを払う人がいると思うけど、外国のお客さんでキャッシュを持ってなくて、恥ずかしい思いをさせるのは悪いので、教えておくね。
あの角にATMマシンがあるから、キャッシュアウトできます。ひょっとしてワインをくれるつもりだったら、僕は赤が好きだよ。でもキャッシュの方が嬉しいです。パンフレットにはチップは$20くらいと書いてあるけど、もちろん多くても大歓迎です。」
この調子で、ツアーの間チップの話を何回もしてました。コロナ禍にガイドの仕事がなくなり、やっと再開して儲けたいのはわかりますが本当にウンザリしました。
今年1月にニュージーランド、ノースランドに旅行に行った時、数泊先のベッドメイキングの担当者へ、メッセージといっしょに5ドル置いて行ったことがあります。
ですが、帰ってきたら5ドルはそのままでした。誰も受け取っていなかったのです。支払われているサラリーでちゃんとしたサービスをするのが当たり前なので、チップを渡そうとすると、かえって気を悪くされそうです。
余談にはなりますが、帰ってきたらいつも停める駐車場がGoogleとApple Payの支払いに変わっていました。アプリやクレジットカードで支払うのが一般的ではありますが、さらに進化してました。
ニュージーランドでは、こういう変化は、コロナ後一気に進んでます。
ショッピングバッグは現在も「無料」でもらえる
ニュージランドはエコの意識が強く、だいぶ前からスーパーではビニールのショッピングバッグはもらえなくなり、今年7月からは野菜とかを入れるビニール袋は廃止され、紙袋になりました。
ですがアメリカのスーパーでは、まだまだショッピングバッグが無料。それも再利用できると称して、しっかりしたものがもらえます。
レストランでは、フランス語でservietteと呼ばれる紙ナプキンが山積みにされていて、みんなたくさん使っていました。
なんか必要以上に紙を消費するなあと思いました。ニュージーランドでは、ひとり1枚、それ以上必要な時はレジにもらいに行かなくてはなりません。
サンフランシスコ中心部の深刻な「ホームレス」事情
噂で聞いていたのですが、サンフランシスコの街の中心部にはホームレスがたくさんいました。歩道にテントを張って、村のようになっているところも。
今回のツアーの集合は、ユニオンスクエアのHilton Hotel。朝6時にUberで到着したら、おばあさんが歩道の真ん中で行き倒れてました…。結構寒いのに、そばを人が歩いても動きもしません。
5年前に来た時は、フィッシャーマンズ・ワーフ(Fisherman’s Wharf)とか歩いて行きましたが、今回はとても一人で歩き回る気になれませんでした。
息子一家も3月にお嫁さんの両親に会いに、サンフランシスコへ。帰ってきた孫が、「ばあちゃん、ゾンビが道にいっぱいいたよ」と教えてくれました。
サンフランシスコのホームレスは、薬物中毒者が多いのか、なんか異様です。孫たちには、ホームレスの人たちがホラー映画のゾンビのように見えてしまったようです。
サンフランシスコでもホームレスがいるのは一部の限られた地域で、私が滞在した空港近くのホテル周辺では見かけず、郊外は全く平和でした。
オークランドにもホームレスはたまにいますが、「Hello Madame, Do you have any change ?」と話しかけてきたり、小銭入れ用に缶を置いてギターを弾いていたりしています。
コロナの間に感染防止のため、CBD(オークランドの中心部)にいたホームレスはアパートに収用され、今もその住宅プロジェクトが継続してます。
ホームレスだった人も、住所が決まれば政府から生活保護費がもらえます。なので、路上生活をしている人はわずかというわけです。
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