豊かな歴史や驚きの文化を持ち、それぞれの魅力に溢れた世界の国々。その背景を深く調べたくなってしまったり、何度も足を運びたくなってしまうような引力を培っているのは、ひとつの要素だけではなく多くの理由からではないでしょうか。
この度発表された、2023年版の「世界最高の国」ランキングトップ10に、今年も「日本」がランクインしました。実際どのような点が評価されて選ばれたのか、10カ国の要素からチェックしてみましょう。
文化、治安、観光…日本が高評価を獲得したポイントはどんなところ?
今回、調査対象となったのは世界87ヵ国。
10のカテゴリー(旅、先進性、文化的影響力、起業、伝統、柔軟性、ビジネス、国力、生活の質、社会的目的)に分類された観点から、各国に点数をつけて評価しました。
10位:オランダ/90.2点
10位にランクインしたのは、1815年に誕生した風車とチューリップの国「オランダ」。
西ヨーロッパの端に位置しており、ライン川、ムーズ川、シェルデ川というヨーロッパを代表する3つの川が国内を流れている水辺の国です。
NATO創設メンバーであり、国連平和維持活動にも積極的。2001年には同性婚が合法化され、麻薬や売春、安楽死や中絶といった生命の危機にまつわる問題への姿勢もリベラルで寛容な姿勢を持っている点が、社会的目的の高得点獲得へと繋がっています。
9位:イギリス/92.4点
9位にランクインしたのは、古来より経済、政治、科学、文化に至るまで、世界に多大な影響を与えてきた「イギリス」。
世界で最も訪問者が多い都市のひとつである首都ロンドンをはじめ、見どころのある観光名所が多く、観光業は経済成長の中心を占めています。
オックスフォード、ケンブリッジなど、世界を代表するハイクラスの大学が点在。文学史に名を刻む作家ウィリアム・シェイクスピアや宇宙論で知られるスティーブン・ホーキング博士など多くの偉人が生まれた国でもあり、芸術・科学分野でも多大な貢献を残しています。
8位:ニュージーランド/92.6点
8位に選ばれたのは、オセアニアの美しい島国「ニュージーランド」。
1840年にイギリスへと主権が渡り入植者が到来、1907年に独立を果たした歴史から、イギリスやポリネシアなど、他民族の文化が受け継がれています。
人口のほとんどが北島に集中し人が分散していることから、国の至るところで壮大な自然に出会えるのが魅力。観光業はもちろんのこと、映画「ロード・オブ・ザ・リング」三部作に代表される映画産業も目覚ましい発展を見せています。
7位:ドイツ/94.8点
欧州で最も人口の多い世界最大級の経済大国「ドイツ」は7位にランクイン。
19 世紀に現代へと繋がるドイツ国家が形成され、2回の世界大戦を通じて分断。1990 年に統一されたのち、電気通信、医療、観光、工業、農業など多彩な分野で発展しています。
接する国境はなんと9カ国。北海やバルト海へと至る北部の平原から南部アルプスまで、変化に富んだ景観やオクトーバーフェストなどの民族行事や文学に音楽、哲学の伝統など、多彩な要素が大きな観光人気を呼んでいます。
6: 日本/95.1点
6位にランクインしたのは、私たちの住む国「日本」。東アジアに位置する島国で、世界第3位の経済大国として知られています。
独自の歴史と文化によって培われた各地の魅力は、世界中から多くの旅行客を惹きつけてやまず、観光の名所としても愛されています。
国土の多くにユネスコ世界遺産を含む豊かな自然が維持されているのと同時に、首都・東京をはじめとした都会エリアには最先端のエンターテイメントが集結。西洋の文化と自国の伝統を融合し、現在も発展を続けています。