2023年も残り2ヶ月を切り、仕事もプライベートも忙しなくなってくる頃。やるべきことをしっかり終わらせて来年を迎えたいところですが、もしかしてアレをお忘れではないですか?
そうです、「ふるさと納税」です。
年末に向け、今年のふるさと納税の申込期日(2023年12月31日23:59まで)も迫ってきていますが、手続きがお済みでないかたも多いのではないでしょうか。
ふるさと納税は、寄附金額に応じて控除を受けられるのが魅力な上に、豪華な返礼品を選ぶのも楽しいですよね。お肉やフルーツなどの特産品はもちろん、普段買わないような商品もついつい気になってしまいます。
そんな筆者も現在返礼品に悩み中なのですが、先日、北海道の返礼品のラインアップを眺めていると、衝撃の特産品を発見してしまったのです…!
なぜ返礼品に「オホーツク海の流氷(約1トン)」が!?
北海道の紋別市が返礼品に選出していたのは、なんと「オホーツク海の流氷」。その重量、なんと約1トンです。
しかも寄付金額は驚きの200万円。すべてがケタ違いのビッグスケールに、さすが北海道…!と驚愕してしまいました。
詳細を読んでみると、「食用としてのご利用はできません!」「狭い場所への配送はできません」「お受け取り時にトラックから荷下ろしするためのフォークリフトや重機をご用意いただく必要があります」と、ほかの返礼品には見たことないような注意書きが書かれています。
北海道紋別市は、北海道の東部にあるオホーツク海沿岸の中央に位置し、漁業・農業・林業を基幹産業とした人口約2万4000人の街です。
その土地柄、冬になると流氷が押し寄せるとは聞いたことがありますが、まさか返礼品に選ばれているとは驚きでした。こんなに独特な返礼品みたことない!と、紋別市に問い合わせてみたところ、意外な事実を知ることができました。
−なぜ「オホーツク海の流水(約1トン)」を返礼品に選ばれたのですか?
「当市は昔から流氷観光が人気の地域で、その流氷の知名度と共に市のPRにつながると思い、2021年11月から返礼品に採用しました」(紋別市ふるさと納税係)
−実際に申し込む方はいるのでしょうか?
「現段階ではまだいらっしゃいませんが、お申し込みいただけた場合、沖縄・離島以外でしたらお届け可能です。
お届けの際は、佐川急便の大型トラックが入れる広さが必要なことに加えて、現地で流氷を降ろすための重機の用意が必要となります。クレーンやフォークリフトなどを積んだ車が駐車し、作業をしても通行の邪魔にならないくらいの広さがあれば大丈夫です」(紋別市ふるさと納税係)
−ちなみに1トンの流水は何に使われるものなのでしょうか?
「お祭りやスポーツイベントの展示物として、また流氷体験として教育イベントでの利用を想定しております。
オホーツク海に実際に浮かんでいた大きな流氷が目の前で見られる、触れる、乗れるといったことがポイントなので、野外イベントでのサプライズなどにぜひ使っていただきたいです。」(紋別市ふるさと納税係)
なるほど、返礼品ページに「イベント用としてもインパクト大です!」と記載があったのは、そういう意図があったからなのですね。
確かに、会場にこんな大きな流氷があったら忘れられないイベントになるかも…!自分が子どもだったら絶対に乗りたくなってしまいますね。
これまでは個人で食べたり使ったりすることを目的に返礼品を選んでいましたが、イベント利用などを想定し、誰かを楽しませるために選ぶというのもいいかもしれませんね。
ちなみに、寄付額や流氷の大きさでお悩みの方は、5キロ程度の「オホーツク海の流氷」がもらえる10,000円コースの返礼品もあるので、まずはこちらで流氷を体験してみてもいいかもしれません。もちろん、カニやホタテ、イクラもおすすめですよ。
2023年分の住民税控除、所得税の還付対象となるふるさと納税は、受領証明書に記載されている受領日(入金日)が2023年12月31日までのものが対象です。以降は翌年分となりますのでご注意くださいね。
今年の返礼品がまだ決まってない人は、オホーツク海の流氷を含め、ぜひ紋別市の返礼品を参考にしてみてはいかがでしょうか。
- 北海道紋別市ふるさと納税総合サイト
- オホーツク海の流氷:約1トン/200万円、約5kg/10,000円
- 申込期日:通年
- 公式サイト
- 何度も申し込み可
- 取材協力・写真:紋別市ふるさと納税係
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。