自由の女神はニューヨークにない!?世界の観光スポットに関する「誤解」5選

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サハラ砂漠にも雪が降る

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次は、砂漠です。砂漠のイメージを聞かれると暑い、雨が降らない、乾燥しているといった印象があるのではないでしょうか。

特に、アフリカ大陸の北部一帯に広がり、世界最大の砂漠とされる「サハラ砂漠」(サハラは「砂漠」の意味)となると、そのイメージは一層、強くなるのではないでしょうか。

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しかし、意外や意外、サハラ砂漠にも雪が降ったケースがあります。目立った例で言えば、2016(平成28)年12月19日、観測史上2度目の降雪がサハラ砂漠で確認されました。

この時の降雪は、観測史上初の1979(昭和54)年2月18日と異なり、雪が積もったとの話。降った場所は、サハラ砂漠の中でも北の方、モロッコの国境近くであるアルジェリアのアインセフラ(インセフラとも)だったと言います。

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このアインセフラではその後も、ほぼ毎年のように雪が観測されています。言い換えると、ここ何年かは、サハラ砂漠で普通に雪が降っているのですね。

地図帳を見るとちょうどこの辺には、アトラス山脈という富士山よりも高い山が連なっています。この山に、地中海や大西洋から湿った風が吹き込み、冬の日本海側のように、雪が降りやすくなるのですね。

世界最大の自転車大国はオランダではない

自転車大国としてよく知られているオランダのアムステルダム image by:Shutterstock.com

自転車の多い都市といえば、どこを思い浮かべますか?「どこも思い浮かばない」という人もいるとは思いますが、オランダのアムステルダムを連想する人も少なくないはず。

筆者もかつて、アムステルダム取材に訪れた経験があるので、その交通量の多さを身をもって理解しています。自転車専用のレーンにうっかり入り込むと、自転車の大群が押し寄せてきて、火災報知器のような大げさな音の警音器(チャリンチャリン)で退避を急かされます。

街中に自転車があふれ、日本では見ないようなタイプの自転車も行き来し、まさに自転車大国といった印象でしたが、世界一の自転車大国はオランダ(アムステルダム)ではないそうです。

世界最大の自転車先進地デンマークのコペンハーゲン image by:olgagorovenko/Shutterstock.com

どこが答えかといえばデンマークで、その首都コペンハーゲンが世界最大の自転車先進地との話。

どれほどすごいかといえば、通勤・通学する人の半数が自転車移動となっています(最近では49%を達成)。日本では、ちょっと想像ができないですよね。それでいて、自転車事故も少なく、安心して走れる都市になっています。

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THE MOST BICYCLE-FRIENDLY CITIES(2019)という自転車フレンドリーな街のランキングでも、コペンハーゲンが1位、アムステルダムが2位です。ちなみに東京は16位。

あらゆるサイクルスポーツの統治機関であるUnion Cycliste Internationale(国際自転車競技連合)が選定する世界の自転車都市としてもUCI Bike City labelを獲得しています。

世界の自転車利用の最先端を見たいと思ったら、オランダのアムステルダムはもちろん、コペンハーゲンも併せて旅行すればいいのですね。

以上、旅行に関する誤解を紹介しました。まだまだ、同様の話はたくさんあります。皆さんもぜひ、似たような誤解を探し、真実を調べてみてください。海外旅行に出たような気持ちになれて、すごく楽しいですよ。

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