歴史深い神社から大自然の名勝まで。魅力あふれる石川県「加賀の國」冬の絶景

北陸地方を代表する観光名所が集中する石川県。数多くの名勝や景勝地、史跡があり、重要伝統的建造物群保存地区に至っては日本最多を記録しています。なかでも、自然と一体化した国立・国定公園も豊富で、奥深い魅力にあふれた県のひとつです。

そのエリアは、大きく「加賀」「能登」の2つに分かれているのも特徴。そのうち加賀市、小松市、能美市、川北町、白山市、野々市市の6市町から成る「加賀の國」エリアより、今回は冬を感じる絶景スポットをご紹介します。

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芦城公園／小松市

別名「芦城」と呼ばれた小松城の跡地に広がる「芦城（ろじょう）公園」。4万1,000平方メートルの敷地面積を持ち、「あやめ池」「さくら池」を中心に、池泉回遊式の庭園としてデザインが行われた和風公園です。

公園の内外に博物館、美術館、図書館、さらには茶室といった文化・教養を学べる施設があり、見どころが満載。

四季を通じて自然の美しさも堪能することができ、なかでも冬の「雪吊り松」は、北陸の冬の風物詩として愛されている文化のひとつです。

那谷寺／小松市

芦城公園に続き、冬の名物「雪吊り」を眺めることができるスポットとして知られる「那谷寺（なたでら）」。

外国人観光客向けガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星認定を獲得したことから、その人気が加速しています。

養老元年に創建され1,300年の歴史を持つ那谷寺は、加賀に古くから息づく白山信仰を受け継ぐ伝統のスポット。本堂や三重塔など全5カ所が国の重要文化財に指定されており、本殿では罪を流す「胎内くぐり」を体験することができます。

鶴仙渓／加賀市

その美しさは北陸地方でも随一と名高い、渓谷「鶴仙渓（かくせんけい）」。山中温泉の街に沿うように流れる大聖寺川が織り成すおよそ1.3kmの区間を指し、総檜造りの「こおろぎ橋」を皮切りに「黒谷橋」まで圧巻の渓谷を眺めることができます。

散策路が整備されているため、歩きながら途中に現れるS字型の「あやとりはし」など見事な橋を眺めたり、大自然の造形美を楽しむことができるのも魅力です。

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ブナオ山観察舎 かんじきハイク／白山市

ニホンザル、ニホンカモシカ、イヌワシなど、白山麓で暮らす野生動物たちを観察できる「ブナオ山観察舎」。

動物園などとは違い、実際に自然の中で暮らしを送る野生の動物を建物内から見学できるという施設は国内でも非常に珍しく、貴重なスポットです。

このブナオ山観察舎で行われるアクティビティが「かんじきハイク」。昔の生活には欠かせないアイテム「かんじき」を履き、実際に雪の森を歩くというもので、12～4月の冬季限定、積雪時の土日・祝日のみ開催されるユニークな体験プログラムです。

白山比咩神社／白山市

「日本三名山」「日本三霊山」のひとつに名を連ねる白山をご神山とする「白山比咩（しらやまひめ）神社」。

716年頃に創建されたと伝わる非常に歴史深い神社で、御祭神に「菊理媛（くくりひめ）」が祀られていることから、縁結びのご利益がある神社としても知られています。

全国におよそ3千社が点在する白山神社の総本宮でもあり、国宝の刀剣「白山吉光」をはじめ多数の重要文化財を所蔵。

境内には天然記念物の大杉や大欅も位置しており、訪れるだけでも運気アップに繋がりそうな、北陸を代表する神社です。

七ツ滝／能美市

その名の通り、千差万別の大きさを持つ7つの滝が連なる「七ツ滝」。「一の滝」から「七の滝」までがおよそ1kmの区間に点在し、それぞれにユニークな表情を見せながら、周囲の岩石と相まって絶景を作り出しています。

なかでも「二の滝」は、高低差11mというダイナミックな光景が魅力で、最も壮麗と評されています。全ての総落差は50mに達しており、どの滝から見ても非常に絵になるのがポイント。市の名勝にも指定されている名所です。

どのスポットにおいても、光景のみならず重ねてきた歴史までもが奥深い「加賀の國の冬の絶景」たち。厳しい寒さを忘れてしまいそうなほど圧巻な石川の絶景世界へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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