大谷翔平に韓国も熱狂…チケット爆売れの「ドジャース戦」をより安く観戦する方法

Oakland, California - August 10, 2022: Shohei Ohtani of the Los Angeles Angels looks out from the dugout before a game against the Oakland Athletics at the Oakland Coliseum.

大谷翔平が移籍したロサンゼルス・ドジャースの開幕戦がついにこの3月20日、韓国・ソウルで行われます。1000億円という想像を絶する巨額契約のニュースが流れて以来、ドジャースの大谷翔平選手を巡る大騒ぎは止む気配がありません。この開幕戦に続き、日本からのドジャース観戦ツアー(あるいは大谷翔平応援ツアー)の人気もうなぎ登りのようです。

無論、大谷選手の人気は日本人に限った話ではありません。現地ロサンゼルスでも今年は久しぶりにドジャー・スタジアムに行ってみようと考える人が多いようです。そのためか、ドジャー・スタジアムの試合観戦チケットの入手が困難になり、価格も高騰しています。

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ドジャース公式ウェブサイトのチケット購入ページを見るとわかりますが、すでに2024年シーズンほとんどの本拠地試合で内野席は売り切れです。残った外野席の最後部に近いような席でさえ50ドル(約7,500円※)以上の値段がついています。

※以降すべて1ドル150円の為替レートで計算します。

大谷選手を生で見るためなら10万円でも100万円でもカネに糸目はつけないぜ、という人は別にして、普通の人にはかなりハードルが高くなってしまっています。

それでも、少しだけ工夫をすれば、2024年のドジャース戦をリーズナブルな費用で観戦する方法がないわけでもありません。

とくに、団体旅行ではなく、個人でドジャース観戦を希望する人に、ごくごく私的なアドバイスを送りたいと思います。

アドバイス①本拠地ドジャー・スタジアムにこだわらない

「ドジャー・スタジアム」の遠景 image by:Emma_Griffiths/Shutterstock.com

ご存じの通り、大谷選手は昨年までの6シーズン、ロサンゼルス・エンゼルスに在籍していました。おかげで地元に住む私は大谷選手のプレイを生で見る機会に何回も恵まれました。

と言うのも、エンゼル・スタジアムの観戦チケットは試合当日でも簡単に手に入ったのです。日本からエンゼルス戦をテレビ観戦した人も、スタンドに空席が目立っていたことを覚えているかもしれません。


それなのに大谷選手が同じロサンゼルスに拠点を置くエンゼルスからドジャースに移籍したというだけで、状況が大きく変わってしまいました。

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まさに大谷バブル現象とでも呼びたくなりますが、必ずしもそれだけではありません。そもそもドジャースは大谷選手が来る前からMLBきっての人気球団であり、その本拠地ドジャー・スタジアムはいつも満員なのです。

2023年シーズンのMLB全30球団で1試合平均の観客数が最も多かったチームはドジャース(47,371人)です。2位のニューヨーク・ヤンキース(40,863人)、3位のサンディエゴ・パドレス(40,390人)を大きく引き離して、ぶっちぎりのトップです。

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加えて、ドジャー・スタジアムはMLBで最も観戦費用が高くつく球場でもあります。『Moneygeek』という金融サービス会社が2024年シーズンに家族4人でMLB試合観戦をした場合の平均費用を140ドル(約21,000円)と予測しています。

ここでもトップはドジャース(219ドル・約32,850円)で平均を大きく上回り、最下位のマイアミ・マーリンズ(83ドル・約12,450円)と比べると3倍近くにもなります。

もうおわかりでしょう。ドジャースのホームゲームを観戦するということは、MLBで最も混雑する球場に最も高額な費用をかけて出かけるということなのです。

レギュラーシーズンは162試合。そのうちの半分がホームゲームで、残り半分はアウェイです。ロサンゼルスという場所に強いこだわりがある人は別にして、大谷選手を見ることを第一の目的にアメリカを訪れるなら、それ以外の都市で行われる試合を選ぶ方がはるかに賢明な判断ではないでしょうか。

アドバイス②人気が低く、ホテルが安く、日本から近い対戦チームを選ぶ

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アウェイの試合も、対戦相手と場所によって、観戦チケットの入手難易度と価格は大きく異なります。ドジャース公式ウェブサイトの日程ページでアウェイの全試合がいつどこで行われるかを見ることができます。

ヤンキーススタジアムでの試合 image by:ExaMedia Photography/Shutterstock.com

ニューヨーク・ヤンキースやシカゴ・カブスといった人気チームとドジャースが対戦する試合は当然ですがプラチナ・チケットです。これらの大都市は日本から遠く、ホテル代を含めた滞在費用も高くなることは見逃せません。

ドジャースと同じナショナル・リーグ西地区に目を向けても、サンフランシスコ・ジャイアンツとサンディエゴ・パドレスは同じ理由で避けた方がよいでしょう。

「アリゾナ・ダイヤモンドバックス」の試合 image by:Debby Wong/Shutterstock.com

残るコロラド・ロッキーズアリゾナ・ダイヤモンドバックスはどちらも観戦チケットは入手しやすく、都市の規模もやや小さめなので全体の滞在費用も安く抑えることができるはずです。

オークランド・アスレチックスのホーム「オークランド・コロシアム」image by:trekandshoot/Shutterstock.com

別地区、あるいはアメリカン・リーグとの交流戦も含めて、なるべく人気が低いチーム、日本から行きやすい場所、という角度から見ていくと、私が個人的に最も強くおすすめしたいのは8月2日(金)~同4日(日)のオークランド・アスレチックス3連戦です。

アスレチックス公式ウェブサイトを見ると、現地点で同シリーズの観戦チケットは30ドル(約4,500円)から、ネット裏のVIP席でも160ドル(約24,000円)となっています。

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なにしろアスレチックスはMLB全体で最も観客動員数が少ないチームなのです。2023年の1試合平均入場者数は10,276人でした。2027年からラスベガスへの本拠地移転が決まっていることも、地元人気の低さに拍車をかけています。

そしてオークランドは日本からの直行便も多いサンフランシスコのすぐ隣にある都市です。ホテルやレストランの選択肢も豊富です。野球観戦以外の楽しみもきっと見つけられるはずです。

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アドバイス③プランBを準備する

2022年8月10日エンゼルス対アスレチックス戦での大谷翔平選手 image by:Conor P. Fitzgerald/Shutterstock.com

最後になりますが、上に書いた状況はすべて現時点のものです。世の中のすべての物事がそうですが、とくに野球に関してはいつ何が起きるかは誰にもわかりません。大谷選手が大活躍して、ドジャースも好調でますます人気が高まるかもしれません。

だけど、観戦を予定していた試合が雨天延期されるかもしれませんし、大谷選手が休養のために欠場することだってあり得ます。それどころか、大谷選手が故障で長期離脱なんて事態が長いシーズンの間で絶対に起きないと断言はできません。

縁起でもないことを言うなとお𠮟りを受けるかもしれませんが、それが野球というゲームの成り立ちなのです。

期待通りのドジャース観戦ができればそれに越したことはありませんが、幸運に恵まれなかった場合の観光プランを立てておくことをおすすめします。

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