暑さが増し、本格的な夏のスタートを感じる今日この頃。早くも8月に突入し、「夏休みの予定を立てなくては」と考えている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は「2024年の夏、家族で行きたい世界の旅先」についてご紹介します。世界最大級の宿泊予約サイト Booking.comによる最新の世界人気旅先ランキングは、新鮮な都市も目白押し。東京もランクインしたその結果について、早速チェックしてみましょう。
家族での滞在で重視するのは「充実」。いま注目の旅先がズラリと登場
今回の調査は、6月1日~9月1日の「夏の旅行シーズン」を対象として、宿泊に向けて検索が行われた旅先を集計したもの。なんと、夏の旅行に向けた家族連れ宿泊施設の検索数を前年比で見てみると、すでに8%は増加しているとのこと。
この数値から、コロナ禍の影響が心理的にも落ち着きを見せ、いよいよ夏のバケーションを全力で楽しもうと考えているファミリー層が、多くのコンテンツの中から「旅行」に対して興味関心を強めていることが読み取れます。
さらに、Booking.comが行った別の調査では、家族旅行を計画している世界中の旅行者のうち62%もの人が「今年の旅行の主な動機」として「充実した時間を過ごすこと」を選択。外出が憚られていた数年を経て、充実感を感じたい気持ちが膨らんでいるようです。
それに次いで、58%が「きちんとリラックスできる時間を見つけること」、48%が「新しい場所を発見すること」と回答。楽しい場所にいても、感染や罪悪感で心の底から楽しめなかったコロナ禍の経験から、旅行への動機も心理的な作用を求めているのかもしれません。
これらの動機を踏まえて、いま旅行者が家族で出かけたい旅先のランキングを見てみたところ、日本人にはあまり馴染みのない都市も多く登場しており、大変興味深いトップ10となっています。
10位 バンコク/タイ
10位にランクインしたのは、タイの首都「バンコク」でした。東南アジア諸国の中でもトップクラスの大都市で、高層ビルや巨大ショッピングモール、ハイクラスのラグジュアリーホテルなどを兼ね備えた近代的な街並みが広がっています。
賑やかなマーケットや美しく壮大な寺院など見どころが多く、グルメもトムヤムクンやカオマンガイなど日本でも馴染み深いタイ料理が中心のため、過ごしやすさは抜群。年間平均気温は約29度で暖かく、いつ訪れても南国気分を堪能することができます。
9位 マドリード/スペイン
9位は、ある地域が「光のある風景」としてユネスコ世界遺産に登録されていることでも著名なスペインの「マドリード」が登場。1561年に首都に定められて以来、非常に緑地の多い都市作りが行われています。
世界遺産の他にも多くの重要文化財があり、ピカソの「ゲルニカ」やゴヤの「黒い絵」といった歴史的巨匠たちの絵画を鑑賞できる美術館も多く、見どころが満載。知的好奇心も充分に満たすことができます。
8位 ドゥブロヴニク/クロアチア
「アドリア海の真珠」と絶賛されるクロアチアの港町「ドゥブロヴニク」が8位にランクイン。深い蒼色のアドリア海に、白い壁とオレンジ色の屋根で色彩が統一された家々が絵画のように映えている美しい都市です。
あまりの絶景に、1979年にはユネスコ世界文化遺産として登録され守られていたものの、90年代に戦禍を被って以来、その街並みも危機に。住民たちの努力により維持されている景観と、グルメやビーチリゾートと共に平和を噛み締めたい旅先です。
7位 東京/日本
日本の首都「東京」が7位を獲得。最先端のエンターテインメントやグルメが集まり、歴史的名所や観光名所がひしめき合うだけでなく、世界でも類を見ない治安の良さに加え、昨今の大きな円安傾向により非常にお得に楽しめる状況が生まれ、頷ける結果といえます。
中でも外国人観光客からの人気が絶えない浅草・押上エリアや、皇居を擁する千代田区エリア、ナイトライフを満喫できる新宿や六本木、足を延ばして気軽に大自然を体感できる高尾山など、バラエティに富んだ観光を楽しむことができます。
6位 パルマ・デ・マヨルカ/スペイン
6位に登場したのは、スペイン・バレアレス諸島の中心に位置する都市の「パルマ・デ・マヨルカ」。「地中海の楽園」「地中海の宝石」と名高く、スペイン屈指のリゾート地として大きな人気を獲得しています。
エメラルドグリーンの海に囲まれたかつての城塞都市には、夢のように壮麗な歴史的建造物や旧市街が広がり、著名な音楽家・ショパンが愛したと言われるのも納得の美しさ。年間の平均気温も18℃前後と常に快適な中を旅することができます。
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