満員電車でふと感じるニオイに、不快感を覚えたことはありませんか?とくに夏の通勤ラッシュ時は、汗や体臭、香水の香りなどが混じり合い、思わず顔をしかめてしまうような場面も少なくありません。
そんな現代の通勤事情を受けて、株式会社青組が通勤時に電車を利用する20~50代の男性1,007人を対象に「通勤ラッシュのニオイ問題」に関する調査を実施。その結果から見えてきた、現代男性の切実なニオイ問題とは…さっそく詳しく見ていきましょう。
8割以上が経験!他人のニオイが気になる瞬間
「通勤時の満員電車で他人のニオイが気になるか」について尋ねたところ、驚くべき結果が明らかになりました。8割以上の方が「よくある」(30.8%)「ときどきある」(52.4%)と回答。
これは決して一時的な不満ではありません。多くの通勤者にとって、他人のニオイは日常的なストレス要因として定着していることがうかがえます。毎朝の通勤が、まるでニオイとの戦いのようになっているのが現実なのです。
最も気になるのは「汗のニオイ」!気になるニオイランキング
前問で「よくある」「ときどきある」と回答した方に、具体的にどんなニオイが気になるのかを調査したところ、明確な傾向が浮き彫りになりました。
第1位 汗のニオイ(76.9%)
圧倒的な第1位となったのは「汗のニオイ」でした。夏の満員電車では避けられない現実として、多くの男性が日々直面している問題です。
エアコンが効いていても、人口密度の高い車内では汗をかくのは仕方のないこと…それでも、やはり気になってしまうのが本音のようです。
第2位 加齢臭(60.0%)
そして第2位には「加齢臭」。年齢を重ねるとともに避けられないニオイですが、6割もの方が不快に感じていることが判明しました。
自分自身も将来的には同じ悩みを抱える可能性があるだけに、他人事ではない深刻な問題として捉えられているのかもしれません。
第3位 香水のニオイ(45.0%)
第3位には意外にも「香水のニオイ」がランクインしています。良かれと思って使った香水が、実は周囲に不快感を与えている可能性があることが浮き彫りになりました。密閉された空間では、普段は心地よい香りも強すぎて感じられてしまうのです。
上位2つは体から自然に発せられるニオイで、完全に避けることは難しいものの、適切なケアで軽減することは可能です。
一方で、香水や整髪料といった人工的な香りも一定数が不快と感じており、「香りのエチケット」の重要性も見えてきました。
好印象を与える人の特徴ランキング
では、逆にどんな人が好印象を与えるのでしょうか?「満員電車でも不快に感じない人の特徴」として挙げられた回答を見てみましょう。
第1位(同率)ほのかにいい香りがする/汗臭さが全くない(55.7%)
同率1位となったのは「ほのかにいい香りがする」と「汗臭さが全くない」でした。完全に無臭である必要はなく、むしろ上品で控えめな香りがプラス評価につながることがわかります。
第3位 制汗剤や香水などをさりげなく使っている(38.7%)
第3位は「さりげなく使っている」という回答。ここでも「目立たない」「控えめ」というキーワードが重要視されていることがうかがえます。
興味深いのは、香りそのものよりも「香らせ方」が大切だと考える人が多いこと。「香りの強さが上品」といった回答もあり、満員電車という特殊な環境では、謙虚さや配慮が何よりも評価されるようです。
8割が抱える自分への不安
他人のニオイに敏感な一方で、「通勤中に自分も臭っているのではと不安を感じたことがあるか」という質問には、約8割の方が「よくある」(24.4%)「ときどきある」(57.4%)と回答しました。
この結果は非常に興味深いものです。他人のニオイを気にする人ほど、実は自分自身のニオイにも敏感になっているのです。体臭を他人事ではなく自分ごととして捉えている男性が多く、現代の「ニオイエチケット」への意識の高さがうかがえます。
出勤前のケア方法ランキング
では実際に、男性たちはどんなニオイ対策をしているのでしょうか。「出勤前に行っているニオイ・汗ケア」について調査した結果がこちらです。
第1位 制汗スプレーの使用(34.2%)
最も多かったのは「制汗スプレーの使用」でした。手軽で即効性があることから、多くの男性に選ばれているようです。シュッと一吹きするだけで、とりあえずの安心感を得られるのが魅力ですね。
第2位 ボディシートの使用(31.6%)
第2位にランクインしたのは、「ボディシートの使用」でした。汗と一緒に皮脂も拭き取れるため、根本的なニオイ対策として効果的です。また、使った瞬間のさっぱり感も人気の理由のようです。
第3位 ニオイ・汗ケアを行っていない(23.0%)
意外にも第3位には「ニオイ・汗ケアを行っていない」という回答がランクイン。約4人に1人がノーケアという実態も明らかになりました。「面倒くさい」「何をしていいかわからない」といった理由があるのかもしれません。
即効性のあるアイテムが主流である一方、衣類の選び方や生活習慣といった根本対策をしている方は少数派のようです。手軽さを重視する傾向が強く表れています。
朝のケアでは不十分?8割が感じる不安
出勤前にケアをしている方に「そのケアが1日持たないと感じるか」について尋ねたところ、衝撃的な結果が判明しました。なんと8割以上の方が「よく感じる」(31.0%)「ときどき感じる」(51.6%)と回答したのです。
朝しっかりケアしても、通勤ラッシュの汗や一日の疲れで効果が薄れてしまう…多くの男性が抱える切実な悩みが浮き彫りになりました。「朝はバッチリだったのに、会社に着くころにはもう不安…」そんな経験はあるあるではないでしょうか?
9割が求める「再ケア」の安心感
朝のケアに不安を感じる方に「通勤中や出社前などに再びニオイ・汗ケアができたら安心か」と尋ねたところ、なんと9割以上の方が「とてもある」(42.6%)「ややある」(52.7%)と回答しました。
この結果から、ニオイ対策は家を出る前の一回きりのルーティンではなく、「必要なタイミングでこまめに整える」ニーズが強くあることがわかります。まさに、歯磨きのように「気になったときにササッとケアできる」環境が求められているのです。
常備派は約半数!持ち歩きケアの実態
「ニオイケアができるアイテムをバッグに常備しているか」と尋ねたところ、約半数の方が「している」(49.8%)と回答しました。
外出先でのケアに対するスタンスは完全に二極化しているようです。常備派の男性は「いざというときの安心感が違う」と考える一方で、非常備派は「荷物になる」「使うタイミングがわからない」といった理由があるのかもしれません。
ケアのベストタイミングランキング
常備している方に「ニオイケアを使用したいタイミング」について尋ねた結果がこちらです。
第1位 会社に入る前(53.9%)
最も多かったのは「会社に入る前」という回答でした。同僚や上司と顔を合わせる直前に、最終チェックとしてケアしたいという心理が働いているようです。「第一印象は大切」という意識の表れですね。
第2位 通勤で駅に到着した直後(39.5%)
第2位には「駅に到着した直後」がランクイン。満員電車での汗や他人のニオイが混ざった状態から、一度リセットしたいという気持ちが強いようです。新鮮な空気を吸って、気分転換と同時にニオイケアをする…理にかなっていますよね。
第3位 商談や会議の前(32.1%)
第3位にランクインしたのは「商談や会議の前」。重要な場面で相手に不快感を与えたくないという、プロフェッショナルな意識が感じられます。成功のためには、身だしなみと同じくらいニオイケアも重要だと考えているのです。
出社直前や駅到着直後といった「人と接触する直前」がケアのピークタイミングであることが明確になりました。
ケアアイテム選びで重視するポイントランキング
最後に、「ニオイケアアイテム選定時に重視するポイント」について調査した結果をご紹介します。
第1位 香りの有無(49.1%)
最も重視されているのは「香りの有無」です。無香料を選ぶか、香り付きにするかは、使用する場面や個人の好みによって大きく左右されることがうかがえます。職場によっては香り付きがNGの場合もあり、慎重に選んでいる様子が見て取れます。
第2位 持ち運びやすさ(43.3%)
第2位は「持ち運びやすさ」。通勤バッグに入れてもかさばらない、軽い、漏れないといった実用性が重要視されています。毎日持ち歩くものだからこそ、使い勝手の良さは欠かせない要素なのです。
第3位 香りの強さ(35.1%)
そして「香りの強さ」が第3位にランクインしています。先ほどの調査で「香水のニオイが不快」という回答が多かったことを受け、適度な強さかどうかを慎重に判断している様子がうかがえます。
これらの結果から、ニオイケアアイテムの選定では「場面に応じた使いやすさ」や「周囲への配慮」が最重要視されていることがわかります。特に職場や公共交通機関など、他者と空間を共有するシーンでは、使用の可否を左右する重要な基準となっているようです。
今回の調査から、通勤ラッシュ時の「ニオイ問題」は、夏場の満員電車における深刻なストレス要因であることが明らかになりました。
ニオイケアは今や、単なる清潔維持を超えて、日常のマナーとしての役割を担っています。「自分が快適」ではなく「周囲に配慮する」という発想の転換が、現代の通勤者には求められているのかもしれません。
毎朝の満員電車が、少しでも快適な空間になるように…一人ひとりの小さな気遣いが、大きな変化を生み出すのではないでしょうか。
- source:PR TIMES
- image by:MAHATHIR MOHD YASIN/Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。