タイ旅行といえばバンコクを浮かべる方が多いかもしれませんが、北部に位置するタイ第2の都市「チェンマイ」には、バンコクとは一味違う魅力が詰まっています。
神秘的なトンネル寺院や願いが叶うと噂のパワースポット、地元のアーティストによるハンドメイドのアイテムが集うおしゃれなマーケットに、自給自足の生活を送る山岳民族の村など、この街にはただの観光では味わえない、深い文化体験が待っています。
そこで今回は、地元の人々に愛される穴場スポットから、チェンマイでしかできない体験、ミシュラン掲載のレストランや一味違うホテルまで、チェンマイの魅力を余すことなくご紹介します。
地元の人たちが集まる穴場パワースポット
トンネルを抜けた先に神秘的な空間が広がる寺院「ワット・ウモーン」
まず初めにご紹介したいのは、たくさんの木々に囲まれた寺院「ワット・ウモーン」です。「ワット」はタイ語で「寺院」、「ウモーン」が「トンネル」を意味します。
スリランカから来た僧侶が修行できるようにと建てられたここは、旧市街の寺院よりも落ち着いていて静かな時間が流れています。地元の方々もよく訪れるというこの場所は、瞑想する場所として知られています。
名前にもある通り、仏塔の基部には迷路のようなトンネルが掘られており、内部には複数の仏像が安置されています。トンネル内に入るときは、靴を脱いでお邪魔します。
トンネル内は複数の通路に分かれており、金色に輝く仏像から長い歴史を感じる仏像も安置されています。歴史的な価値が高い仏像ばかりです。
1367年〜1387年の間に在位していたアナータムミカラート王が、瞑想修行のために4つの入り口があるトンネルを掘らせました。薄暗く神秘的なトンネル内には、いくつかの小部屋や壁龕があり、そこに仏像が安置されています。
トンネル入り口にはお賽銭箱が設置してありますが、上にQRコードがあるのが見えますでしょうか?なんとこのQRコードから電子マネーでお賽銭もできちゃうんです。神秘的で歴史ある場所でこのようにお賽銭ができるのは不思議な感覚になりますね。
緑に囲まれた寺院ですが、いたるところにボードがかけられています。なんとこれらはさまざまな仏教の教えが書かれているのです。タイ語で書かれていますが、ぜひ一つ一つの意味をチェックしてみてくださいね。
- ワット・ウモーン
- 135 Moo 10 Suthep Subdistrict, Chiang Mai 50200
- 085-033-3809
- 参拝料金:20バーツ
- 5:00~20:00
- タイ国政府観光庁公式サイト
タイの俳優が願いを叶えた?「ワット・パーデート」を参拝
次にご紹介したいのは、仏教とヒンドゥー教の寺院「ワット・パーデート」です。チェンマイ市内のパーデート地区に位置しています。
チェンマイには数多くの寺院が点在していることもあり、この寺院は元々あまり有名ではなかったのだそう。ですが、ある有名なタイの俳優が「ここでお願いしたことが実際に叶った」と話したことをきっかけにその名を知られるようになったそうです。
「パー」は「森」、「デート」は「日差し」を意味しており、川が近いのに日差しがさして暑いことからこのような名前がついたのだそうです。
タイのラーンナー王朝時代に育まれた建築や文化様式とされる「ラーンナー様式」で建てられた寺院は、タイ北部で見られる独特の建築様式です。
迫力ある白い龍が目印の本堂の中に入ってみると、さまざまな大きさのラーンナー様式の仏像や、黄金の建物、仏像が描かれた壁画などが安置されています。
そして、本堂の南に建てられているのは仏堂「ウィハーン」。両端にある小さなガネーシャ像が参拝者を出迎えます。
参拝前に、こちらの小さなペットボトルをお忘れなく。中にはお水が入っており、参拝する際に使用します。
寺院の中に入ってみると、真っ赤に塗装された内装に、金色に光る4つの手を持つガネーシャ像がいたるところに飾られています。
ガネーシャ像は、執着を切り離す金剛杵、人々を真理に引き寄せる縄、自己犠牲や献身を意味する象牙、そして悟りの甘美さや報酬を意味するお菓子を入れる器を持っているのだそうです。
中央にはガネーシャ像とは別に「ムーシャカ」と呼ばれる2体のネズミの像も。ガネーシャの従者であり、移動手段として常に足元に控えているのだそうです。
入り口から持ってきたペットボトルのお水をかけながら、お願い事をお祈りすると叶うとされています。特に商売繁盛や自分の成功を願うのが一般的とされているそうですが、自分の叶えたいお願い事でも大丈夫ですので、ぜひ願い事を叶えに足を運んでみては?
- ワット・パーデート
- 99 Moo 4 Chiang Mai-Hod Road, Mae Chaem, Chiang Mai 50100
- 054-410-705
- 8:30~17:00
- タイ国政府観光庁公式サイト