農業や観光の未来を変える「地熱発電」が、地方産業に与える大きな期待

東日本大震災をきっかけに原子力発電の是非が問われる中、これにかわる新しい発電方法に注目が集まっています。

例えば民家の屋根などについているソーラーパネルを使った太陽光発電などは有名ですが、いくつもの火山帯によって形成される日本ならではの発電方法「地熱発電」を理解している人はあまりいないのではないでしょうか?

地熱を日本のベースロード電源に!

八丁原(はっちょうばる)地熱発電所

発電の方法は、原子力発電から太陽光、風力、水力など様々あります。政府はそれぞれの特性に応じた再生可能エネルギーの最大限の導入を掲げていますが、中でも地熱発電は自然条件に関わらず安定的な発電が可能であり、さらに日本は地熱発電において世界第3位のポテンシャルを持つと言われています。そのためこれからの日本の電力を安定的かつ安価に提供できる「国産のベースロード電源」としての期待が高まっているんです。

日本の共有財産である地熱を最大限に活用するために、今後円滑な地熱発電開発が必要と言われています。

環太平洋火山帯に位置する日本は、豊富な地熱資源に恵まれており、現在東北と九州を中心に18の地熱発電所があります。地熱発電がメジャーになることで、日本に安全で安定した電力を供給できるとともに、その余剰熱を地域活性化のために活用できないかという期待もあります。

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