日本の長い歴史の中、全国各地やあなたの住むまちにだって歴史や伝統があります。あなたが知らない歴史や伝統が眠っているかもしれません。そんなストーリーを、文化庁は2015年より「日本遺産」として登録することにしました。
魅力溢れる有形や無形の様々な文化財群を地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。そんな「日本遺産」に新たなストーリーを登録しようと、名乗りを上げた市があります。
軍港都市を日本遺産に
京都府北部の日本海に面する舞鶴市。明治34年に旧海軍舞鶴鎮守府が開庁され、日本海側で唯一の軍港都市として発展してきました。現在でも、市内には明治から大正時代にかけて建設された赤レンガ建造物が数多く残っています。
今回「軍港都市 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 -日本近代化の躍動を体感できるまち-」と題したストーリーを日本で唯一、軍港と鎮守府が置かれた歴史をもつ横須賀市(神奈川県)、呉市(広島県)、佐世保市(長崎県)と共同で、文化庁が認定する「日本遺産」に申請しました。
舞鶴市はこれまで積極的に地域活性のため様々な活動を行ってきました。世界を視野に入れて京都舞鶴港に寄港するクルーズ船の誘致を積極的に展開する「京都舞鶴港ランドブリッジ構想」。
また、「舞鶴赤れんがパーク」のブランド力を高めるため考えられたロゴマークは、長さや色合いを自在に変えて表示できる、他に類をみない斬新なものとなっています。使い勝手の良さにより、幅広い媒体や商品で使われることが期待されます。
舞鶴が誇る貴重な文化財
今回舞鶴市は軍港都市の歴史や文化を伝える文化財として、旧海軍が明治時代に建設した赤レンガ造りの倉庫や弾薬庫、水道施設のほか、東郷平八郎が旧海軍舞鶴鎮守府の初代司令長官として使用した官舎、旧海軍の調理法を紹介する教科書などを申請しました。
「舞鶴旧鎮守府倉庫施設」は旧海軍舞鶴鎮守府の軍需品や弾薬庫等の保管倉庫として、明治から大正時代にかけて建てられました。
平成24年には「舞鶴赤れんがパーク」としてオープン。全部で12棟からなり、そのうち8棟が平成20年に国の重要文化財に指定さています。
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