ジモココでもご紹介した、全国のライダーの聖地となった鳥取県の駅「隼駅」。スズキの大型バイク「ハヤブサ」と駅名をかけたユニークな取り組みが話題となっていますが、今後この地域で始まろうとしているのが、ライダー向けのゲストハウスづくり! プロジェクトのきっかけを「マチノコト」からご紹介。
古民家をリノベしてライダーたちが滞在できるゲストハウスを!
鳥取のまちづくり会社トリクミの新たなチャレンジ
人口が最も少ない都道府県と言われる鳥取県。そんな人口の少ない鳥取県の中でも、人口が1000人に満たない小さな地域・八頭町で、小学校・中学校の同級生たちが「何か地元のためにできることはないだろうか」と始めた活動が注目を集めています。
同級生たちが始めた活動の名は、「トリクミ」。「田舎をエンターテイメントに」というメッセージと共に、2014年ごろから活動を開始したトリクミは、まず町にコミュニティスペース&飲食店を立ち上げました。
地域のシニアたちから「この地域を元気にするために何かできませんか?」と声をかけられたことから始まり、クラウドファンディングを通じてお金を集め、コミュニティスペース兼、地産地消の飲食店である「ちいきの台所 HOME8823」をオープン。
「ちいきの台所 HOME8823」を運営してきたトリクミが、最近新たなチャレンジをスタートしました。
ライダーが集まるゲストハウスを作る
彼らが次にチャレンジするのはゲストハウスづくり。バイクのライダーと地域を繋ぐ宿『BASE8823』をつくろうと、2016年3月10日からクラウドファンディングをスタート。目標金額を150万円に設定し、お金を集めています。
彼らが活動の拠点としている地域には、隼駅という名称の駅があり、ここはスズキの大型バイク「ハヤブサ」乗りの聖地として全国各地からライダーが集まるようになっています。「隼駅まつり」というイベントには、なんと1200人もの隼ライダーが集まるんだとか。
きっかけは、2008年8月に発売されたバイク専門誌『月刊ミスターバイク』。同誌の中で、「8月8日はハヤブサの日」と銘打ち、スズキの大型バイク「スズキ・GSX1300Rハヤブサ」オーナーに「隼駅に集まろう」と呼びかけて以来、この地域はハヤブサ乗りの聖地として隼駅にはライダーが集まるようになっているそうです。
近所の住民もこの動きに合わせて、荒れていた駅前を整備。集まる旅人をもてなすようになったそうです。スズキ本社の許可を正式に受けて、駅にはハヤブサのポスターも掲示。2009年3月には「隼駅を守る会」という団体も設立されたんだとか。何がきっかけになるかわかりませんね。