日本中どこも誰もやったことのない挑戦に、東京から来た一人の女子高生が挑みました。「PR動画を1000人一発撮りでつくれるのか」という、無謀とも言えるプロジェクトを成功に導いたのは、屈託のない彼女の笑顔と、とにかく温かい埼玉県久喜市の市民の協力でした。
自治体PR動画史上初の「1000人一発撮り」を成功させよ
2015年6月、東京から一人の女子高生が、埼玉県久喜市に招かれました。
「全国どこでもやったことがない、市民1000人との『一発撮り』を成功させてほしい」
一発撮り(ワンカット)とは、最初から最後まで1台のカメラで止めずに撮影する手法で、近年様々な映像作家が注目する撮影手法。
依頼を受けたその女子高生の名前は、鶴巻星奈。16歳。
彼女は大宮でイベントを行ったり、埼玉新聞受験対策特集のモデル経験もある、アイドルユニット「N☆RNiR(ノニエル)」のメンバー。
埼玉県には多少ゆかりはあっても、久喜市には何らゆかりもない鶴巻星奈さん。
初めて訪れる地で、全国初となるプロジェクトの成功を託された鶴巻星奈さん。
そんなムチャぶりから始まったことが、半年後、まさか涙を浮かべる程のことになるとは、この時まだ、誰も思わなかったことでしょう。
曲はゴダイゴのタケカワユキヒデ氏
「久喜市で一丸となって、一発撮りを成功させよう!」というところから、『ワンカットワンクッキー』と名付けられたこのプロジェクトのテーマ曲は、ゴダイゴのタケカワユキヒデさんが2010年に作詞・作曲した、久喜市のテーマソング「笑顔のまち永遠なれ」。
今回のワンカットワンクッキーでは、この曲を鶴巻星奈さんが所属するユニット「N☆RNiR」が、バンドアレンジでカヴァー。