山間の絶品イタリアン。山梨「道の駅こすげ」の窯焼きピザが忘れられない

梅「こうした山間で綺麗な水地元の野菜といったものを使った料理となると、蕎麦や和食をイメージしやすいのですが、イタリアンが選ばれた理由というのはあるのでしょうか?」

角「温泉や綺麗な水山が存在する地中海の風土が小菅村の風土に似ているということが1つの理由です。それと、蕎麦や和食は、小菅の湯のレストランで提供しているので、そちらとかぶらないようにしたかったというのもあります。」

レストラン的なものもほとんどない小菅村の中にオシャレなお店がぽっと出来た感じがあり、なぜイタリアンなのだろうと思っていましたが、地中海地方との意外な共通点があったのですね。

梅「店内を見回すと、目立つ位置に目立つ色で設置された石釜に目が行きますが、やはり、レストランをオープンするにあって力を入れたところなのでしょうか?」

角「そうですね。焼き物、特にピザというものは、今後、食材を変えていくなかでも、色々と応用が効くと思えたということもあり、しっかりした物を用意しました」

なるほど、色々と変化を加え、何度来ても飽きさせない工夫が凝らされていくということなんですね。

梅「季節によって変わるメニューとかはあるのでしょうか?」

角「ありますね。季節の野菜を使うようにしています。きのこや葉物などは、毎朝物産館に提供される新鮮なものを使用しています。このため自然と季節毎に旬なものが使用されることになります」

きのこ、葉物など、大枠では同じ物でも季節毎に種類が変わっているというとのこと。旬な食材を自然に仕入れることができるというところも、地場産の食材を使っているということが強みなのでしょうね。

梅「今後の展開、目指しているところなどあるのでしょうか?」

角「色々と計画はあります。未確定なものも多いのですが、確定的なものとしては、今は仕入れ物のエビやイカを使っている魚介のピザなどに、小菅村の名物であるヤマメを魚介として使いたいと思っています。しかも、普通の鮮魚としてではなく、ピザに合わせたアンチョビという形で使う事を計画しています。そのために、シェフも、本場の視察などに行ったりしているんですよ」

力の入れ方が凄いですね。益々小菅村の色が強くなり、ここでしか食べられないという付加価値が強くなりそうですね。

他にも、最近、ピザのテイクアウトも始められたというお話をお聞かせいただきました。まだホームページにも乗っていない情報でしたが、聞いた瞬間に、この美味しいピザをテイクアウトして、源流で有名な雄滝を見ながら食べてみたいなと、妄想が膨らんでしまいました。

レストラン入口です。お話を伺った後だと、この白壁の入口が、地中海の建物のように見えてきます

今回お話を伺って、源流レストランは、街のレストランとも異なる「地域おこし協力隊というブレーンがついた進化するレストランということを発見。今でも皆が「おいしかった」という料理を出しているのに、そこにとどまらずに進化させていく計画が進んでいるとは、想像の斜め上を行っていました。

ピザ以外のパスタなどの料理も、「え?ここ道の駅なの?」と思える程のクオリティーです。ぜひ一度、立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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