女性の温泉ひとり旅。昭和レトロ感がたまらない大分県・鉄輪温泉編

鉄輪温泉は町歩きが魅力

商店が並ぶ熱の湯通り。いでゆ坂へと続きます

鉄輪温泉の楽しさは、何と言っても町歩きにあります。観光の中心となる「いでゆ坂」から続く「みゆき坂」には温泉地らしく温泉たまご温泉プリンの旗を掲げる土産物屋が並び、さらに坂を登っていくと地獄が密集する地獄地帯へと続くのですが、メイン通りから一本筋道に入れば、そこには古くから温泉がわく町に住む人々の日常があり、湯治場の温泉情緒にあふれた町並みが広がります。

「地獄原温泉」というなんだかすごい名前の共同温泉。共同温泉は場所によって値段がかわりますが、だいたい100円からせいぜい200円
共同温泉は町人たちの大切な憩いの場所なので、利用するときは必ずルールを守ること!
湯けむり通り沿いには温泉たまごや、蒸した野菜などを売る屋台が並びます
地獄には地獄のルールがちゃんとあり、意外と秩序正しいのが鉄輪の地獄地帯

一言で昭和レトロと呼んでしまうにはあまりにも風情がありすぎる“ひなびた空気感”が素晴らしく、どこをどう切り取ってもデジタルではなくフィルムで撮影したような風景となるから不思議です。このひなびた風景は間違いなくツボの人にはたまらなくツボなはず。

中心地からちょっと離れると、地元の人たちが普通に生活する姿と出会えます

お風呂道具片手に共同浴場に向かう人の姿や、入り組んだ筋の一角に設けられた共同の蒸し場など、湯治町ならではの庶民の生活が湯けむりの中に生き生きと映し出されます。

町の中心に位置する共同温泉「渋の湯」の入り口
鉄輪で一番古い歴史を持つ共同温泉「谷の湯」
「地獄原温泉」の湯はそんなに熱くなく、散策途中に温まるのにぴったり
共同蒸し場には、野菜やタコなどそれぞれ素材に応じた目安の蒸し時間が表記されています

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