外国人に人気の「城崎温泉」の魅力とは?
人気になったきっかけ1:海外有名ガイドブック
城崎温泉はなぜこれほど訪日外国人旅行客に人気なのでしょうか。
今回、城崎温泉のある豊岡市役所 大交流課に外国人をジモトに呼ぶ秘訣を聞いてみました。
まず人気がでた理由の一つには、近年、海外メディアやガイドブック取り上げられたことによって注目され始めたことがきっかけだったようです。
江戸時代の村人の癒やしの場「地蔵湯」
「地蔵尊が泉源から出土した」という伝説がささやかれる「地蔵湯」。江戸時代より村人が疲れを癒やしていた場所として知られています。
外観は灯篭を、六角形の窓は玄武洞をイメージされています。7つの外湯の中では、一番モダンな建物と知られています。ジェット風呂や打たせ湯が人気です。
3分の1が外国人? 北海道・登別温泉
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鬼とクマがシンボルの北海道・登別にある「登別温泉」。「にっぽんの温泉100選」の総合ランキングに毎回上位にランクインされる日本有数の温泉地として知られています。
登別温泉最大の源泉は、支笏洞爺国立公園の特別保護地区に指定されている「地獄谷」。煮えたぎる温泉を地獄に見立てつけられた名前がインパクト大ですね。泉質の種類も9種類。
札幌の中心部から1時間40分で行ける、登別には近年外国人旅行客が増えているそうで、外国人が3分の1を占めるという状態にまでなっているとか。
先日も第54回目を迎える「登別地獄まつり」が開催され、多くの観光客が参加しました。
「宝川温泉から離れるのがつらいよ」
以上、外国人旅行客が増えている温泉地を中心に紹介しました。
余談ですが、約10年前、外国人の留学生たちと温泉地へ旅行する機会がありました。その時、あるフランス人の女の子がはじめて「温泉」の存在を知り、「えっ??みんなで裸になってお風呂に入るの!?信じられない!」と恥ずかしそうに顔を赤くしていて驚いていた表情がいまだに忘れられません。
その女の子が顔を赤らめてしまうほど、海外の人、特に欧米人にとっては日本の「温泉」というものはまさに「異文化体験」であったのだと思います。(海外でも温泉はありますが、水着を着用する場所が多いようですね)
そして、時を経て、今、欧米やアジアから温泉に入りに旅行客が訪れます。少し前までは、日本文化独特のものと認識されていた温泉を海外の人が楽しむ時代となりました。
それは温泉だけではなく、花見や紅葉なども同じで、日本の文化を体験したい旅行者が確実に増えています。
地方にはまだまだ知られていない「地方だからできる体験」が眠っていることでしょう。これをどのように旅行者に知ってもらい、来てもらうかが、今後重要になってくるのではないでしょうか。
- 取材協力:豊岡市
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