突然ですが、 「ポポー」という幻の果物があるらしいのです。まるでマンガ「ONE PIECE」に出てきそうな謎の果物の情報を教えてくれたのは、愛媛県大洲市長浜町の地域おこし協力隊・カズさん。
実は「ポポー」は9月頭がちょうど収穫・出荷の旬ということで、生産農家に直撃取材してきていただきました!
ポポーの季節がやって来た!生産をしている菊地農園へ!!
「ポポーの実(木)を見てみたい!」と、昨年のポポー関連の記事を見返してみると、菊地農園さんで栽培している模様。
早速アポを取り取材に行ってきました。
海沿いの中心部から車を走らせると案内板がありました。
狭い山道を5分ほど登って到着。
標高は…このくらいです(・・。)ゞ
こちらが『愛媛ポポーの里 櫛生(くしゅう)』の旗揚げをし、孤軍奮闘している菊地農園の園主である菊地悍(きくちたけし)さんです。
お話を聞くと9月3日からポポーの早生種の出荷が始まったそうです。
さて、ポポーとはどんな果物なのか?簡単に説明します。
一見すると南国の果物かと思いきや、原産は北米です。
バンレイシ科の落葉樹で和名は「アケビカキ」、外国では「カスタード・アップル」と呼ばれています。
日本には明治の頃に渡ってきたと言われ、農園では菊地さんのお父さんが苗を持ってきて栽培を始めたそうです。
本格的な栽培に取り組んだのは2005年から。原因は輸入品の増加によるみかん不況でした(この地域はみかん栽培が盛ん)。
危機感を持った菊地さんが目を付けたのが、当時はほとんどの人が名前さえ聞いたことのなかったポポーでした。
病害虫にとても強く無農薬栽培が可能、高齢になっても栽培の手間がかからない事に目を付け、菊地さんは苗木を近隣の希望者に分けます。
現在、櫛生では30名ほどがポポー栽培に取り組んでいます(ただ、直売所へ出荷しているのは3軒との事でした)。
ポポーは熟し具合を実際に触ってみないと収穫の判断が付かないようです。
現在、400本ほどのポポーを栽培している菊地さんは、毎日木を回りポポーに触りながら収穫をしています。最盛期には朝夕の2回果実のチェックをするんだとか。
収穫期は最長でも2ヶ月と短い旬の果物です。皮がとても薄いので輸送が難しい、市場にはほとんど出回らないことから幻の果物といわれます。
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