中世の街並みからビールまで。2泊3日でチェコを楽しみ尽くすには?

中央ヨーロッパに位置するチェコ共和国は、中世の雰囲気を残す街並みがなによりの魅力。そこで今回は、以前チェコのオススメお土産7品を紹介してくれたHaruさんが、チェコを2泊3日で満喫できるプランを立ててくれました。この夏ヨーロッパ旅行を計画している方は、参考にされてはどうでしょうか?

2泊3日でチェコの4都市を巡る旅

ヨーロッパの中央に位置するチェコ。小国ながら歴史的な建築物も多く残っており、中世の雰囲気が楽しめる国です。

チェコというとチェコスロバキアという国名を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、現在はチェコとスロバキアはそれぞれが独立した国になっています。そんなチェコを観光で訪れる際、もちろん日数が多いに越したことはありませんが、少ない日数でも十分に楽しめます

そこで今回は、2泊3日の日程でチェコ国内の4つの都市をぐるっと巡る旅のプランをご紹介します。

歴史好きなら外せないターボル

1日目ルート:
プラハ → ターボル → チェスケー・ブジェヨヴィツェ → チェスキー・クルムロフ

国際空港のあるプラハをスタート地点とし、まずは列車に乗り込み南へ。乗車時間1時間30分ほどでターボルの駅に到着します。

ターボルはチェコの歴史を語るには欠かせない街で、15世紀前半のフス戦争時にフス派が軍事拠点として造った街。ターボル駅を出て、新市街を通り抜けつつ15分ほど歩くと、旧市街が現れます。

決して大きくはない街ですが、敵の攻撃や侵入を防ぐために造られた道はまるで迷路のようで、中世の時代に遡ったような感覚を味わえます。歴史好きにはたまらない街と言えるでしょう。

日本人観光客は少ない街ですが、ヨーロッパからの観光客の数は多く、旧市街の広場にはフス戦争の英雄であるヤン・ジシュカの像も。広場を囲む建物や街並みも見ごたえがあり、チェコの中では穴場といえる観光地です。


  • ジシュカ広場
  • Zizka square, Tabor 390 01, Czech Republic

3~5時間程度ランチも食べつつ観光を楽しんだら、再び駅に戻って次なる街へと出発です。

ビールの街・チェスケー・ブジェヨヴィツェへ

お次に向かうのは、ターボルから列車で小一時間ほどで着くチェスケー・ブジェヨヴィツェ。あのバドワイザーの元となったブドヴァイザー・ブドヴァルの本家本元ががある街です。

ビール好きであれば醸造所に行くのもオススメですが、見学ツアーは事前予約が必要。今回は2泊3日の強行軍なので醸造所は断念し、チェスケー・ブジェヨヴィツェの旧市街にあるプシェミスル・オタカル2世広場に向かいます。

駅から広場までは徒歩で15分程度。バロック様式とルネッサンス様式の美しい建物が並ぶ広場の中心には、美しい彫刻が施された噴水があります。景色を楽しみながら、本場のビールを片手に少し休憩するのはどうでしょうか。

  • プシェミスル オタカル2世広場
  • Nadrazni, 37011 Ceske Budejovice, Czech Republic

その後向かうのは、1泊目の宿泊地であるチェスキー・クルムロフ。チェスケー・ブジェヨヴィツェからはバスで約45分の距離です。

このチェスキー・クルムロフは“世界で最も美しい街”とも言われている世界遺産の街。宿泊先にチェックインして、ヴルタヴァ川(モルダウ川)沿いのおしゃれなレストランで夕食を食べながら、疲れていなければ夜の街を散策してみましょう。


中世の雰囲気を伝えるチェスキー・クルムロフ

2日目ルート:チェスキー・クルムロフ → プラハ

2日目は、“おとぎの国の世界遺産”とも呼ばれるチェスキー・クルムロフをしっかりと観光します。

街のシンボルであるチェスキー・クルムロフ城を見に行ったり、中世の雰囲気を伝える街並みを歩いてみたり……。どこを取っても絵本から飛び出してきたかのような美しさで、写真撮影も楽しい街です。

  • チェスキー・クルムロフ城
  • Zámek čp. 59, Cesky Krumlov 381 01, Czech Republic

街の規模自体はさほど大きくはないので、13~15時くらいにはバスターミナルに向かい、次なる目的地であるプラハへ向かいます。チェコ国内を走るバス会社・Student agencyは、車内でドリンクサービスがあったりwifiが使えたりして、想像以上に快適。ちなみにこのバスは、事前にネットから予約可能です。

バスに揺られること約3時間、プラハには夕方に到着です。宿泊先にチェックインをしたら、夕食のついでに旧市街広場やカレル橋に足を延ばし、夜のプラハを満喫しましょう。

  • カレル橋
  • Karlův most, Prague 11000, Czech Republic

プラハ観光はポイントを押さえて

3日目ルート:終日プラハ

最終日となる3日目は、どっぷりとプラハを巡りましょう。プラハはとにかく見所が多いので正直な話、一日ですべては回り切れません。ですので、行きたい場所のポイントを押さえて観光しましょう。

プラハ観光で外せないスポットとしては、カレル橋プラハ城旧市街広場が挙げられます。旧市街広場には有名な天文時計や、旧市庁舎ティーン教会ヤン・フス像など見どころが集まっています。

プラハ城内には聖ヴィート教会があり、ムハ(ミュシャ)が手掛けた美しいステンドグラスなどがあります。また、同じくプラハ城内にある黄金小路のNo.22の家は、作家のフランツ・カフカが仕事場として使用していた場所でもあります。プラハ観光のスポットとして、これらは最低限抑えておくといいでしょう。

そして天気がよければ、ぜひともペトシーン公園の展望台へ。プラハの街並みが見渡すことができますよ。

おわりに

今回ご紹介した、チェコを2泊3日で巡るオススメの観光ルート。短期間で一気に駆け抜けるプランですが、世界遺産も含め見どころもたっぷりで、チェコの魅力を大いに体感できるのではないでしょうか。

ちなみにチェコは比較的治安がいい国ですが、プラハなど観光客が集まるスポットではスリが多発しています。貴重品の管理にはくれぐれも気を付けて、ぜひ楽しい旅にしてください!

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