中世ヨーロッパに歴史深い学び場。栃木「日本遺産」をめぐる旅

地下迷宮の秘密を探る旅「松が峰教会」

道路側から見た松が峰教会

続いて「地下迷宮の秘密を探る旅」に関しては、日本遺産登録の際、認定セレモニーが行われた「松が峰教会」を訪ねてみました。松が峰教会はカトリックの教会で、現在の聖堂は大谷石で仕上げられており、1931年に着工され、翌年完成されたものなのだそうです。

敷地側から見た松が峰教会
教会の入口。敷地の構造的に、この角度方面から建物全体を写すのは難しそうでした

造りは鉄筋造りとのことですが、細部にまで大谷石が施されており、大谷の文化との繋がりの深さを感じられる建物です。重厚な石造りの雰囲気から中世ヨーロッパのお城を感じさせる外観は、感嘆の溜息をつくという表現が似合う素晴らしさです。

西日に照らされた教会内部。まるでハリーポッターの世界のような雰囲気です
内部にも、大谷石の装飾が多く見られます

外観に目が行きがちな松が峰教会ですが、実は内部も素晴らしい造りとなっています。特に、大谷石をふんだんに使った重厚感のある祭壇は、ほかに類を見ないものであり、鳥肌が立つ何かを感じました。

重厚感のある祭壇の後ろにパイプオルガンのパイプが見えます
通常は、祭壇の後ろ色彩を持たせるステンドグラスなどが飾られていることが多いですが、オブジェのように配されたカラーストーンが目を引きます

我が国の新しい試みである日本遺産。今後、登録された日本遺産のなかから、世界遺産となる文化や建物が出る可能性もありますね。

今回訪れた史跡足利学校や松が峰教会は、いずれも最寄駅から徒歩1o分圏内(史跡足利学校は、両毛線足利駅から徒歩10分、松が峰教会は東武宇都宮線宇都宮駅から徒歩5分)と、公共交通機関を利用した場合でも行きやすい場所にあります。

気軽に足を運び、日本の史跡に触れてみてはいかがでしょうか。

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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