ますます増加の一途を辿る、中国人観光客たち。日本政府観光局(JNTO)が発表した情報によると、中国人観光客は2013年から2018年の5年間でなんと約6倍以上に増加し、昨年は年間約838万人もの観光客が来日したようです。
2019年に入っても勢いは衰えず、4月時点の訪日外客数(推定値)はすでにおよそ280万人を超えている様子。
新規就航や増便で航空座席供給量を増やしたことも観光客を受け入れる後押しとなりました。このままいけばさらに記録を更新しそうですね。
私たちが旅行前に現地の情報を調べるように、中国人観光客も事前にインターネットでさまざまな観光情報を調べています。有名な観光スポットだけでなく、よりディープな日本の旅を計画している人たちが増えているのかもしれませんね。
そこで今回は、バイドゥ株式会社が調査を行なった「2018年訪日中国人の検索動向ランキング」をもとに、注目を集める観光地から日本文化などを紹介していきます。
日本国内の訪問先としてどこが人気で選ばれているのか、またどんな文化が話題になっているのか、リアルな結果をご紹介していきます。
2年連続「大阪府」が注目の的?
まずご紹介するのが「都道府県の検索ランキング」です。第1位は、2017年から引き続き2年連続で「大阪府」という結果になっていました。
1位 大阪府
2位 京都府
3位 北海道
4位 愛知県
5位 東京都
続いて2位は「京都府」、3位は「北海道」という国内外から人気を集める観光地がランクイン。そのなかに昨年ランク外だった「愛知県」が登場しました。
愛知県といえば個性な顔ぶれがそろう「名古屋めし」や豪華な「モーニング」など、食文化が多彩ですよね。ではどんな理由で中国人は愛知県に注目をしているのでしょうか。
外国人に人気を集める「愛知県」
愛知県の「2018年度訪日外国人動向調査」の国籍別訪日外国人数によると中国が最も多く、その次に台湾、韓国、香港とアジア圏からたくさんの方が訪れています。
なかでも愛知県への来訪回数が「1回目」と回答した中国人観光客は半数以上にのぼります。2回目以上のリピーター数は全体と比べて少ない割合となっていましたが、初めての旅行先に愛知県を選ぶ方が多いのかもしれませんね。
滞在目的を見てみると、「観光・レジャー」が73.1%とダントツの結果になりました。
観光地に関しては、名古屋駅・栄・大須などの名古屋都心が76.6%、続いて名古屋城が41.6%、熱田神宮が11.0%という結果になっていました。そのほかにも香嵐渓などの景勝地、犬山城や豊川稲荷といった歴史スポットにも訪れているようです。