「雨」と聞いて、みなさんが思い浮かべるのは、どのような雨でしょうか?
雷をともなう夏の激しい「夕立」、音も立てずじっとりと服を濡らす「霧雨」などなど。そのシーンごとにぴったりな雨の呼び名は、一説には400語超あるともいわれています。
そこで今回は、ランキングサイト「gooランキング」が発表した「やたらカッコ良い雨の名前」から、TOP10に入った美しい雨の呼び名をご紹介します。
知っておくとちょっと梅雨が楽しくなりそうな言葉がたくさんありますよ。
第10位 白雨(はくう)
ランキング第10位の「白雨」は、明るい空から降る雨をさす場合と、夕立などの激しい雨をさす場合があります。
後者の場合、激しい雨によって周囲の景色が白っぽくなって見えるさまから「白雨」と呼ばれたようですね。
白があるなら黒も、というわけでもないでしょうが、「黒雨」という言葉もあります。この「黒雨」は、空が暗くなってしまうほどの強い雨をさします。
第9位 飛雨(ひう)
第9位にランクインした「飛雨」は、強い風に舞いながら降る激しい雨をさします。嵐にともって横殴りに振る大雨はすごい迫力ですよね。
幕末から明治時代に活躍し、明治政府では内務大臣や枢密院議長などを歴任した副島種臣は、書家としても有名ですが、彼の書いた「帰雲飛雨」という書は字の形が一風変わっていて、とてもユニークです。
第8位 春霖(しゅんりん)
第8位の「春霖」とは、春に降るじとじとした長雨をさします。3月ごろに降るものは「菜種梅雨」なんて言い方もしますね。
これに対して秋の長雨をさす「秋霖(しゅうりん)」という言葉もあります。
第7位 氷雨(ひさめ)
第7位にランクインした「氷雨」は、雹(ひょう)や霰(あられ)など、空から降る氷の粒(気象庁的には直径5mm以上が雹、それ未満が霰)をさす場合と、晩春から冬にかけて降るみぞれなどの冷たい雨をさす場合があります。
俳句の歳時記では、雹のことをさすとして夏の季語とされている場合があるようです。一方、「氷雨」というと1983年の大ヒット曲のタイトルでもありますが、こちらに歌われているのは冬の雨です。